L-AcousticsはセントルイスのScottrade CenterでThe Bluesを感動させます
2018年3月
Karaの高いパワーウェイトレシオは、ワールドクラスのスポーツ・エンタテインメント会場に、より幅の広いイベントに対応する能力を与えています
ミズーリ州、セントルイス- 2018年3月 – 1994年にオープンしたScottrade Centerは、座席数18,724席で、ナショナルホッケーリーグ(NHL)のセントルイス・ブルースのホームだけではなく、アイスホッケーのほかに、毎年、レスリング、ボクシングの試合、(NCA女子バスケットボールトーナメントを含む)バスケ大会や、コンサート、アイスショー、子供向けショー、卒業式‥等、約200回のイベントを開催し、200万前後の観客を迎えています。
Scottrade Centerの当初のサウンドシステムは、同年代にオープンしたの会場と同様に、様々なアプリケーションにおける包括的なカバレッジ、ダイナミックレンジの広いの音楽再生、明瞭度の高いスピーチなど、ニーズを満たすことができなかったのです。2017年の秋、ダラスに本拠を置いたコンサルタントのIdibriが設計を行い、L-Acoustics認定プロバイダのLogic Systems Sound and Lightingによってインストールされた、AVBネットワークを使用したL-AcousticsのKaraサウンドシステムに入れ替えたことで、それらの要求を満たすことができました。
AVBを装備した33台のLA4Xと1台のLA12Xアンプリファイドコントローラでドライブされる新しいKaraシステムは、90台のKaraと36台のSB18iサブウーファーが採用され、6つのアレイでそれぞれ15台のKaraと6台のSB18iで構成されています。 さらに、3台を2つのクラスタに分けた6台のARCS IIがアイスリンクのカバレッジや特別なイベントのために真下に向けて設置してあります。
優れた部分は、Karaシステム設計時でボウル状の客席エリア全体をカバーしていたことです。アンダーバルコニ―スピーカーを追加するプランがあったそうですが、システムの音を最初に聞いた時にやめたということです。しかし、このプロジェクトの驚くべき出来事は、それだけではありません。
「当初、SPLを6㏈高くしたくて、L-Acoustics K2システムを使う予定でしたが、結局Karaでも要求のSPLを満たすことができ、厳しい予算枠を超えることなく、更衣室のAVシステムのアップデート等、改修の範囲を大きくすることを可能にしたので、Karaにしました。」と、新しいセンタークラスタ式のビデオ・スコアボードシステムを設計したIdibriのシニアコンサルタントとプロジェクトマネージャを務めているベン・ケーティングは説明しました。驚いたことに、小型のKaraは、アリーナが要求していた高いカバレッジ、音量、高い明瞭度の全てを提供して、予算に妥協することなく改修することができました。
Scottrade Centerプロジェクトには、複数の課題がありましたが、AVシステムインテグレータの専門知識とKaraシステムのお蔭で、それらの課題を解決できました。「主な課題は、入り組んだ鉄骨と直径3メートルのエアダクトの迷路の中に6つのアレイを決めた場所に正確に設置することでした。」と、Logic Systems Sound and Lightingの社長 チップ・セルフは回想しました。
Karaの高いウェイトパワーレシオでこの課題を解決できました。「他のシステムより軽くてパワフルで、他のシステムに比べて消費電力を抑えることができました。」とセルフ氏は説明しました。「このプロジェクトは、巨大で重たいスコアボードの更新を含んでいたので、Karaは軽量なので、追加の鉄骨が不要で、建築エンジニアにとって重量の軽減は非常に有益でした。」
新規のサウンドシステムに加えて、アリーナのアイスリンクも更新されました。設置工事は、スポーツシーズン中で、また他のイベントも合間に行われていたので、とても厳しいタイムラインの問題に直面していました。「タイムラインが非常にタイトだったので、スペースへのアクセスが制限されていました。」とセルフ氏は言いました。「設備の納期や建設スケジュールとその他の要素を考慮すると、プロジェクト全体の工期までの60日しか残らないようになってから、やっと本格的に仕事が開始できる計算でした。このため、事前に別の場所で設定と組み立てを行い、プロジェクトの工期を守り、予算内で終わらせることができました。」
「実は、Karaは、1日で吊り上げることができ、スタッフはシステムの配線と調整に集中できました。」と、ケーティング氏は思い出しました。
結果、会場は音のルネッサンスでした。「最終的なパフォーマンスは予想を上回っています。」とセルフ氏は指摘しています。「しいて言えば、L-Acousticsは予測をしやすいシステムだと思いました。これは他のメーカーで必ず言えることではありません。明瞭度や指向性は狙い通りで、ヘッドルームは十分にあります。作業が完了したとき、音量があまり大きくならないようにするために10Eazy SPLモニタリングシステムを入れるよう頼まれましたが、それ以外の変更はありませんでした。」
「今回の改修は、高いレベルの専門知識、精密度、コミットメントが必要だったので、IdibriのベンさんとLogic Systems のチップさんとL-Acousticsのチームでなければプロジェクトはうまくいかなかったと思います。」と、Scottrade Center Groupの副社長とアリーナのジェネラルマネージャを務めているアレックス・ロドリーゴは加えて述べました。「このプロジェクトは私たちにとってエベレスト山の様だったが、結局山頂にたどり着くことができました。チームは専門的で知識も豊富でもあったため、作業は楽しく進みました。ファンも、ゲストも今までよりも新しいサウンドシステムに関心を持ち、良い印象を持っています。このプロジェクトによって、Scottrade Centerでこれから開催されるイベントの体験が劇的に改善されました。」
Scottrade Centerの詳細については、www.scottradecenter.com をご覧ください。Idibri及びLogic Systems、それぞれの詳細については www.idibri.com と www.logicsound.com をご覧ください。