Wang Feng(汪峰)はL-Acousticsとツアーで舞い上る
2018年3月
中国のロックアーティスト汪峰(Wang Feng)は2017年9月から中国で「The Times」ツアーを開始しました。この巨大なツアーでは、非常に高く評価された最新のアルバム「29, Guoling Lane」(「果岭里29号」)がパフォーマンスされています。
ツアーは北京の有名な「鳥の巣」スタジアムで始まり、2017年から2018年の間に30都市で行われます。プロダクションチームは、視界と客席を確保するためにフィールドにディレイタワーのないシステムを求めました。サウンドデザイナーのジン・シャオガンは、ロングスローと一貫したカバレッジを得るため L-Acoustics認定プロバイダLab Beijingが提供するKシステムを採用しています。
中国で最も有名なサウンドエンジニアの一人である ジン・シャオガン氏は、汪峰のツアーや有名なテレビ番組「The Voice of China」のサウンドデザイナーやFOHエンジニアとして何年も仕事を続けています。また、2008年北京オリンピックの開会式と閉会式でマスター サウンドエンジニアも務めました。L-AcousticsのKシステムのパワフルなスローに加えて、優れた防水構造とLA Network Managerでのチューニングの快適さが「The Times」ツアーでのシステムを選択する決め手となりました。
システムの全機材は、44台のK1、96台のK2と24台のKara、さらに24台のK1-SBと40台のSB28サブウーファーで構成されています。K1とKaraはメインLRシステム、K2はアウトフィル、他のKaraはフロントフィルとして使用されています。全ての会場で一貫した低音のカバレッジのために、フライングしたK1-SBとグラウンドスタックされたSB28サブウーファーを使用しました。全システムは86台のLA8アンプリファイド・コントローラーによってドライブされています。
ジン・シャオガン氏はL‑Acousticsの3DアコースティックモデリングプログラムSoundvisionを使用して各会場のシステムを設計しています。「Soundvisionは非常にパワフルで正確なデザインツールです。とっても便利で、ツアーを楽に行えます。」と説明しました。
このような複雑なツアーに対応したジン・シャオガン氏は、L-Acousticsアプリケーションエンジニアのアルビン・コーに提供してもらった技術サポートを高く評価すると共に、感謝しました。「アルビンの豊富な経験から、システムを最大限に生かすアドバイスを受けることができました。」と述べました。
ツアーは2018年にかけて続き、ジン・シャオガン氏はシステムが受け入れられると確信しています。「L‑Acousticsは世界中で最高のスピーカーを生産しています。ツアーには最適だし、サウンドエンジニアは精通しています。そしてなによりもL-Acousticsのサウンドを高く評価しています。そのシステムに対して不満を感じている人は一人もいません。」