L-Acousticsはナイトクラブ・サウンドをOmnia Dayclubに持ち込みました
2018年5月
夢のようなコンプレックス「Vidanta Los Cabos」にある2つの会場「Omnia Dayclub」と「Casa Calavera」は、ダブリンに本拠を置いた設計・施工会社「Audiotek」に、野外でナイトクラブのサウンドを出しながら、コンプレックス以外に音の影響を与えてはいけないという厳しい課題を課しました。しかし、L-AcousticsのKiva IIシステムが、その課題を解決しました。
メキシコのバハ・カリフォルニア半島の最南にあるGran Mayan Los CabosレゾートのVidanta Los Cabosは、メキシコのリゾート経営と開発のリーダーであるGrupo Vidantaと、Hakkasan Groupとの間で、1億5千万ドルの契約で締結された、最大のプロジェクトです。 ニューヨークの建築家Rockwell Groupによって設計された、昼夜を問わずサービスを提供するユニークなリゾートは、「Omnia Dayclub」と「Casa Calavera」「Herringbone」「Shore Bar」の3つのレストラン、合計4つの新しいスペースで構成されています。
「私たちは、サウンドがライブ会場で最も重要な部分と信じてきました。システムを選択するとき、L-Acousticsはイベントに素晴らしいパフォーマンスを提供するシステムの上位にいつも上がっています。」と、Hakkasanのエンタテインメント担当上級副社長のJames Algateは述べました。「Audiotekは10年以上前からHakkasanのAVインテグレータを務めています。ラスベガスのOmnia、Jewel、Hakkasanナイトクラブと、バリのOmnia Day Clubでも成功を収めており、自然にこのプロジェクトを請け負うことになりました。ブリーフィングの後に、Audiotekらは、新しいデイクラブをナイトクラブとして最高のスペースにするためにL-Acousticsをデザインに入れてきました。」
Omnia Dayclubはカリフォルニア湾から突き出た、中央プールの周囲に造られています。そこには、VVIP向け二階建てのバンガローにインフィニティ・プールやプライベートカバナが用意された、いくつかのVIPエリアがあります。できる限り騒音を抑え、最高のオーディオ感を提供するために、Audiotekの専務を務めているFrank Murray、テクニカルマネージャのChris Kmiec及び、プロジェクトマネージャのRob Sherryは、Hakkasanの技術本部長を務めているGerardo Gonzalezと協力して、メキシコのシステム・インテグレータ、Dextra Electronicsと一緒にシステムを設計し設置しました。Omnia Dayclubには、24台のKiva IIが4つに分けられ、フライングされており、各クラスタの下に2台のSB15mが設置されています。さらに6台のSB28のメインサブアレイもDJブースの前設置され、システムはナイトクラブのオーディオを提供しながらも、周りのエリアに影響を及ぼしません。
「ホテルのメインプールはデイクラブと壁で仕切られた場所にあり、コンプレックスと他のエリアで分けられています。サウンドは会場以外のところにほとんど影響しません。」と、AudiotekのRob Sherryは言っています。「6つのVIPのカバナには、1台のX8を設置し、VVIPのバンガローは、各階に一台のX8を設置しています。」
Dayclubの主な特徴は、バーとVVIPプールの近くにある2本の大きな弓型の円柱です。 VVIPプールとメインバーのエリアのフィルとして、3台のX8が円柱にマウントされています。さらに、DJモニターのために、2台のX12がステレオで設置インストールされ、1台のSB18も追加しています。
またSyvaが、各円柱に1台ずつ設置されていて、素晴らしい音質でビーチエリアのベッドをカバーしてだけでなく、視覚的にもそれらの独特な円柱に完璧にマッチしています。
「カーサ・カラベーラ」レストランは、特別なイベントの時にOmnia Dayclubを拡張する目的で利用されているため、同じ音質とクオリティ必要でした。Audiotekは全システムのサウンド・クオリティと音質の一貫性を保つために、L-Acousticsを採用しました。
メインバー・ラウンジエリアで、2台のX12が壁にマウントされ、3台のSB15mがステージ下に設置されています。メインダイニングエリアは、8台の5XTでカバーされ、テラスのテーブルエリアために2台の5XTを追加しています。さらに、ホールの廊下に4台の5XTがウォール・マウントされています。システム全体は、2台のLA8と10台のLA4Xによってドライブされています。
「最初のステップから、最高のカバレッジを確保するためにL-AcousticsのSoundvisionでクラブとレストランを設計しました。」と、Sherry氏は述べています。「そして、隣接する部屋での、予測される㏈レベルを、ホテルを構築していたスタッフに提供し考慮してもらえました。」
「クラブに沿って建っているVIPのカバナはそれぞれにディレイが必要だったので、LA Network Managerでシステムを調整しました。また、2月末に開催されたオープン記念パーティーで、ネット経由で英国からシステムを遠隔モニターすることができ、必要に応じてシステムの更新や、継続的なサポートを提供することもできるようになりました。」
「Kiva IIシステムは、この会場にとって最適な選択でした。」とAlgate氏は結論として述べています。「高いSPLを提供するその小型のシステムは建築的なデザインと調和しています。Soundvisionでモデリングをして、システムの性能を確認することができ、最高の体験を確保することもできるようになりました。非常に満足しています。」