「スピーチ用のシステムは、幅広い扇形の講堂をカバーできるシングルソースのシステムが欲しかったのですが、Neeb Hallを初めて見たときは、水平指向で高い一貫性を提供できるL-AcousticsのARCS WiFo がいいと思いました。そのスピーカーの与える明瞭度はすごいからです。LA4Xにドライブされている4台のARCS Wideをホリゾンタルアレイに配列したところ、うまくいきました。発表者がどのエリアにいてもハウリングをせずに最高のゲインを得られるような空間を作らなくてはならなかったのです。教授などはステージとその周りをかなり歩き回るので、幅広いエリアでなければなりませんでした。」

マルチメディア用の古いシステムはステージの両側にある小さなキャビティに設置されていました。「このキャビティに収めるため、あまり大きくないスピーカーにしなければなりませんでした。」とDavis氏は述べています。「座席の前から後ろまでまっすぐに勾配している斜面をみて、L-AcousticsのSyvaにしようと思いました。Syvaシステムを設計したときは、その自然な垂直指向のカバレッジが部屋の勾配にぴったりで、水平指向では必要なカバレッジも提供していたことが分かりました。また、同じ音色にしたかったのですが、Syvaはセンタークラスタのシステムにうまく馴染んでいました。」

2017年に発表されたSyvaは、6個のMFと3個のHFトランスデューサをプログレシブな曲線のJシェイプに配して、水平指向で140°の角度と垂直指向で26°の角度をカバーしています。K2グレードの30cmのLFトランスデューサを2つ持つSyva Lowと一緒に使うと、最大142㏈のレベルを提供することができます。「SyvaにSyva Lowを付けて使用することで、 マルチメディア用の使いやすいフルレンジ・ボックスになりました。」とDavis氏は述べています。「壁への反射を少なくするに、5°の角度で内側に向けて設置しました。」

Davis氏は色々なメーカーの中から、L-Acousticsを採用することにしました。「問題を解決するために、いつも適切なツールを探しています。 私は、過去にL-Acousticsを使用したことがあり、非常に好きなのは、その自然なサウンドです。システムのサウンドを優れたものにするのに、手間がほとんどかかりません。」 

講堂以外、このスペースは様々なプレゼンテーション等で使用されているので、Davis氏は ユーザーが容易にシステムを切り替えるように、Biamp SystemsのTesira DSPユニットとAMXパネルも導入しました。「最終的に、すべてが設計通りに機能しています。システムは素敵なサウンドを提供していて、クライアントは満足しています。」

「スピーチの明瞭度は、すべての教室の一番大事な要素であり、メディア再生のオーディオ品質も、内容の伝わり方に大きな影響を与えます」とASUのプリンシパル・システム・アナリスト、Sean Snitzerは述べています。「Sound Imageは、教育施設の厳しい要件も、劇的な改善をもたらしたL-Acousticsのユニークな製品の組み合わせを活用することができました。」

アリゾナ大学のNeeb Hallの詳細については、www.asu.eduをご参照ください。Sound Imageの詳細については、www.sound-image.comをご覧ください。