L-AcousticsとNorwest ProductionsはGold Coast 2018 Commonwealth Gamesで優勝チームを編成
2018年6月
Norwest Productionsは、スポーツ・セレモニーや会場にL-Acousticsシステムを導入し、この10年間ゴールド・コーストで最大のスポーツイベントに、一貫したSPLと高い明瞭度を提供しました。
オーストラリアのゴールド・コーストで4月に行われたこの10年間で最大、今年最もエキサイティングなスポーツイベント、Gold Coast 2018 Commonwealth Games(コモンウェルスゲームズ)に、約71の国と地域から6,600人以上のアスリートたちが集まり競技しました。観衆は、スリリングな勝負と記録破りのパフォーマンスに対して、歓呼の声を上げ盛り上がるため、このイベントでは、フルレンジの再生と、明瞭度の高いSRシステムが必要でした。素晴らしい結果を残すために、オーディオプロダクション及びオフィシャルスポンサーであるNorwest Productionsは、22会場に124台のK2を含む500台のL-Acousticsキャビネットを設置しました。
「ゲームが我々の分野の専門知識を求めている事を知っていましたし、我々もこのプロジェクトに強い関心を持っていました」と、NorwestのGra Whitehouseは言っています。「開・閉会式のオーディオプロジェクトは、現場の安全性プロセス、このような大規模なイベントに実際に適応できる能力、一般的な必要条件などをオープンにする入札でした。そのため、スキのない計画と戦略的投資が必要でした。
プロジェクトのシステム提供者になる構想を持っていたNorwest Productionsは、K1-SB、KS28、Kiva II、SB15、ARCS WiFoやLARAK IIおよびLA4Xアンプリファイドコントローラだけでなく、K2システムを含む370台のL-Acousticsキャビネットを昨年末に追加することにしました。チームは、プロジェクトに魅力的な提案をすれば、入札を勝ち取れるだろうと認識していました。
「この投資によって、在庫で約900台の機材を持つようになり、うれしく思っています」とWhitehouse氏は述べています。「この新しい機材をdV-DOSC、Kudo、12XTの既存の在庫と組み合わせることで、アプリケーション特有のページングシステム以外、ほとんどのゲームのシステムを1つのブランドのソリューションで提供することができました。
Norwest Productionの先見の明、デザインやエンジニアリングの専門知識、たゆまぬ努力の結果、Norwest Productionが開・閉会式とスポーツ会場のオーディオ提供者として選ばれました。 イベントのプロデューサであるJack Morton Worldwideに採用されたNorwestは、Gold Coast 2018 Commonwealth Games Corporation (GOLDOC)のイベントスポンサーとなり、GC2018開・閉会式のオフィシャルオーディオサプライヤーになりました。スポーツ会場のオーディオシステムは別個の契約となり、Norwest Productionsは、Sports Technologyの取締役を務めているDamian Roweとその経験豊富なプロジェクトマネジメントチームと契約を結びました。
契約で定められたNorwest Productionsの重要な仕事は、観客にイベントを楽しんでいただくために卓越したサウンドを提供することでした。各観客に可能な限り同じSPLと高い明瞭度を提供しなければならなかった上、サウンドエフェクト、バックグラウンドミュージック、ウォームアップコメント等、スポーツプレゼンテーションのすべてのニーズにも適応しなければなりませんでした。
Norwestのオーディオエンジニアリング部長、Ian Shapcotとスペシャルイベント部長、Andrew Marshによって設計された開・閉会式のシステムは、主にKS28サブウーファーに挟まれた、K1SBの上にグラウンドスタックされたK2で構成されていました。スポーツ会場のシステムは、当初Damian Roweによって指定されていましたが、彼はShapcott氏と協力し、Norwestの在庫に合わせながら、約200台の小型のキャビネットを使用して会場からの要求に応えることができました。両チームはL-Acousticsの3Dアコースティックシミュレーションプログラム、Soundvisionでシステムをモデリングし、最適なカバレッジを得られるようにしました。
しかし、設計プロセスの途中で、開・閉会式にも使用されたメイン競技場にはかなりの変更が加えられました。例えば、仮設の北スタンド席の上にアレイをフライングするために必要だったリギングのインフラが取り外されました。
「このようなイベントに取り組んでいる人は、変更がでる可能性があり、必要に応じて予算と、リギングシステムもその内容に合わせて、更新させなければなりません。」と、Whitehouse氏は言っています。「常に課題が持ち上がりますが、決して解決できない問題はありません。」
今回は、状況に適応できるようにデザインを変更しました。 完全に異なるアプローチをとって、Norwestは、リギング・インフラの変更に対応するために、北スタンド席にポールマウントされたARCS Wideの分散システムを採用しました。特にメインスタンド席と西スタンド席では、アレイを可能な限りフライングし、ARCS WiFoと12XTを追加のフィルとして使用しました。すべてのKシリーズキャビネットは、LA12Xアンプリファイドコントローラによってドライブされ、フィルスピーカーはグランド周りに分散したノードと、特注の雨よけテントで覆われたキャットウォークに設置されたLA8を使用しました。
他の会場では、L-Acousticsの小・中型のラインアレイスピーカーが導入され、Rowe氏の設計の通り、階段状の客席を完璧にカバーするために、Kiva II、ARCS WiFo、dV-DOSCのトラスマウントアレイが使用されました。屋根やリギング構造のない屋外の会場では、グラウンドスタックされたdV-Subの上にdV-DOSCをスタックしたアレイを採用しました。Carrara StadiumやOptus Aquatic Centreなどのリギングができる屋外会場では、ARCS WiFoのアレイにと一緒にマウントできるように特別に設計された、12XTがフライングされました。これらのシステムはすべてLA8とLA4Xのアンプリファイドコントローラによってドライブされていました。最後に、X8コアキシャルエンクロージャーをAquatic Centreの最上部の座席をカバーするために、グランドスタンドの最上階に配置しました。
「結果、素晴らしいサウンドを提供することができました」とWhitehouse氏は述べています。「セレモニー・イベントでKS28サブウハーを使用したのは2回目でしたが、 本当に素晴らしいユニットだと思います。他のL-Acoustics製品と同様に、アナライザー上できれいなカーブを描くだけでなく、本当に音楽的です。24時間以内に陸上競技場を劇場に変えないといけないときは、非常に迅速にセッティングができ、撤去ができるK2ドリーのジャック・システムは必須のものとなります。新しいK2/K1SBシステムを既存のシステムと組み合わせることで、素晴らしい結果を得られて、たくさんの人々に満足していただけました。」
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