L-AcousticsはBoston Callingに完璧なソリューションを提供
2018年8月
コンサルタントのMarcus RossとClearwing Productionsはフェスティバルによる周辺からの騒音の苦情件数を2017年と比べ大幅に少なくすることに成功しました
マサチューセッツ州、ボストン – 2018年8月 – Boston Calling は5周年(9回目)を迎え、Eminem、The Killers、Jack White、Queens of the Stone Age、Paramore、St. Vincentなど、様々な有名なアーティストが 5月25日から3日間 演奏しました。ただし、音楽サイト『Consequence of Sound』の「全米ミュージックフェスティバルTOP10」に載っているこのイベントは、今年も行われることが当たり前ではありませんでした。なぜかというと、Harvard Athletic Complexの新しい会場で開催された2017年のイベントは、オーディエンスからの歓声だけでなく、ケンブリッジ周辺住民からの騒音苦情の波を引き起こし、この話題が何度も地域のニュースで報告されたからです。
しかし、ボストンに本社を置く制作会社Crash Line Productionsは、Clearwing Productionsが導入したL-Acoustics K1 / K2システムとL-AcousticsのSoundvisionモデリング・ソフトウェアを使用することで、周辺の住宅に迷惑をかけずにオーディエンスに音を集中させるシステム・デザインをすることができました。
「2017年のBoston Callingの後は、ノイズレベルが高すぎるという周辺からの苦情がありました。 そのため、近所への影響をできる限り効果的に軽減しながら、この世界レベルのイベントと期待をしているオーディエンスのために適切なレベルとカバレッジを提供できるPAシステムの設計をL-AcousticsのScott Sugdenに依頼しました」と、Clearwing Key Accounts Executive Stephen Harveyは説明します。
次に、彼は問題を解決するために様々な音場測定装置を持つオーディオ・コンサルタントCrest Factorのアソシエイト、Sara Evenと共同所有者であるMarcus Rossを推薦しました。「Soundvisionモデリングを見てL-Acousticsが唯一の解決策であることが分かりました。」とRoss氏は言います。
彼は、Soundvisionでどのタイプのスピーカーをどこに設置をする必要があるかを決定しました。「L-Acousticsと一緒にシステムアプローチし、デザインをチェックしてからフェスティバルのプロデューサーにそれを提案しました。」と説明します。グリーン・ステージの場合、K1とK2のメインシステムの後ろにK1-SBがカーディオイド構成でフライングされました。低域も、カーディオイド構成で配備された32台のKS28サブによって補強されました。Karaはアウトフィルとフロントフィルとして使用され、ディレイタワーにはK2スピーカーが使用されました。
「分散システムの設計ではSPLをオーディエンスに集中させることができ、カーディオイドフィールドによるリジェクションとL-AcousticsのKシステムの安定した極性により、オーディオを会場以内に集中させることができました」とRoss氏は述べています。「過去に使用していたシングルアレイのデザインと全くちがいます」さらに、K2とK1-SBはKS28サブやKaraと一緒にレッドとブルーのステージに設置された一方、コアキシャル12XTスピーカーはVIPエリアで使用されました。
また、Soundvisionの使用により、Ross氏は2017年のイベントで騒音問題をもたらしたHarvard Square Neighborhood Associationのメンバーと解決策を話し合うために必要な視覚的にわかりやすい資料を得ることができました。「彼らは前年の『事件』に言及していたので、今年の提案に非常に興味を持っていました。」と言います。
今年のイベントで Ross氏は周囲を回りながらフェスティバルのSPLを計測しました。その結果、かなりの抑制に成功し、SPLを70dBa以下に保ちながらも、会場内で音楽の迫力を崩すことはありませんでした。
「L-Acousticsは私に必要なツールをすべて提供しました。モデリングの時、特定の場所と角度に特定のスピーカーが必要とされた場合、K1、K2及びKaraは予測されたとおりに必要な場所をカバーし、他のエリアからエネルギーを保ってくれることを知っていました。Soundvisionでなければ、そのパターンコントロールを設計することはできませんでした。また、16台のK1-SBと32台のKS28をメインステージにカーディオイド構成で設置しただけで、前年に比べて離れた場所の騒音を大幅に減少することができました。実は、昨年問題となったフェスティバルの会場から離れた場所で測定されたSPLの値は、さらに800m移動しなければ今年は得られませんでした。」と言います。
ニュースサイト、『Cambridge Day』によると、「去年と比べ、近所からの苦情がほとんどなくなっています。とても印象的でした。」と、Boston Callingの連絡先となったMount Auburn Streetに住んでいる同協会のNicola A. Williamsは語っています。
Crash Line Productions社長と共同創立者のBrian Appelも、K1/K2サウンドシステムの使用により、音楽のエネルギーを会場内に保つことができ、今年のBoston Callingは前年よりはるかに良い結果が得られたと言います。
「ClearwingとMarcus Rossは、サウンドが最高の結果を出すためのツールを選ぶのに、本当に素晴らしい仕事をしました。」と評価します。L-Acousticsの助けを借りて、彼らはフェスティバルがどのように騒音の問題を解決するかについて周辺の住民と話し合い、厳しくFOHの音量制限を実施した結果、騒音の苦情が60%減少しました。今年のサウンドシステムとその結果に非常に満足しました。」
2018年のBoston Callingイベントの詳細については、www.bostoncalling.com をご覧下さい。Clearwing Productionsの詳細については、www.clearwing.comをご覧ください。