2018年9月
ポート・セント・ルーシーの教会のデザインチームは、最高の結果とコミットメントを得るために、Mankin Media と一緒にオーディオとルームデザインを行いました。

フロリダ南東部に広がっているキリスト・フェローシップ・チャーチ（CFC）は、長年に渡り多くの礼拝所にL-AcousticsのSRシステムを採用した活気あふれるキリスト信仰のコミュニティです。しかし、システム・インテグレータ、Mankin Mediaがパームビーチの北にある、急速に成長しているポート・セント・ルーシーにあるキャンパスにPAの設計と設置を依頼されたとき、L-AcousticsのK2システムが最初からリクエストされたため、会場の設計に劇的な影響を与えました。今までのアプローチとは根本的にレベルが異なっていました。

「閉ざされた空間でオーディオシステムを設計・施工する会社はみな、そういう空間では必ず音響的な問題に直面することを知っています。ライブ・オーディオはそういうものですから。」と、キリスト・フェローシップ・チャーチのオーディオ・ディレクター、Danny Dagher氏は言います。「Mankinのおかげで、典型的な礼拝所のオーディオ設備を最高のものにすることができました。普段はPAのエレメントを動かしてルームに存在する音響的な問題に対処していただけですが、今回、新しいPAに対してルームの状況が最良になるよう、座席から壁まで建物のレイアウトを変更することができました。」

その解決の鍵は、ルームデザインの際に教会の工事チームとMankinのエンジニアが使用したL-AcousticsのSoundvision 3Dアコースティック・モデリング・ソフトウェアにありました。「そのプロセスでのSoundvisionの使用は、スピーカーのカバレッジを考え調整する際に、建築上の細部がどう影響するかを分かり易くします。また、劇場の照明と大型LEDスクリーンとの整合性を取る際、問題が無いようにするために効果的です。」と、Mankin Media Systems上級ソリューション・アドバイザーのTim Corder氏は述べています。

Dagher氏は、キリスト・フェローシップ・チャーチが2010年以来、各キャンパスの全てのスペースでL-Acoustics製品だけを使用していると言います。「ポート・セント・ルーシーでは最適なデザインを達成できるシステムを決めるだけでした」と説明します。「今までのCFCプロジェクトでは、Kara、Kiva II、ARCS WiFo、ARCS IIなどの小型システムが導入されていましたが、ポート・セント・ルーシーは 1,900席の礼拝所でより大きなK2リグを使用することは初めてでした。実は、Soundvisionでは、このシステムを使用することはかなり早い段階で分っていました。」とDagher氏は指摘します。


「MankinとCFCも、音源が少ないほどに、音質が良くなるという意見に同意しています。」とCorder氏は説明します。「K2のPANFLEXテクノロジーによって提供された可変的な水平指向特性のおかげで、他のボックスと比べてカバレッジが広く、ディレイやフィルのスピーカーの必要性がほとんどなくなりました。メイン・アレイの低域ドライバーが大きいので、CFCで導入された他のシステムよりも全体的にインパクトのある低中域を得ることができました。また、ヘッドセットマイクをしている議長の小さな声から、音楽の最大ピークまで、30㏈以上ののダイナミックレンジに達成することも珍しくないプログラムの際に、K2の全体のボリュームに関係なくミックスを同じ感覚で行える能力は絶対に不可欠です。」

ポート・セント・ルーシーの新しいシステムは、10台のK1-SBと4台のKS28サブに補強される20台のK2と4台のARCS IIのアレイで構成されています。システムとルームの1つのオーディオ全体を2つの部分として設計することで、必要なフィルスピーカーの数を減少することができました。たった1台のX15、2台のX12および7台のX8コアキシャル・エンクロージャーが、メインK2システムを補助しています。13台のLA12Xと1台のLA4Xアンプリファイド・コントローラがシステムをドライブしています。

「Christ Fellowshipはライブプロダクションのために最高のオーディオを目指しています。」と、Corder氏は言います。「教会は精巧なミックスを作成するのにどんな苦労を厭いません。従って、ルームに最高の音質を提供するためにプロジェクト予算の中でスピーカーシステムを優先することは当たり前でした。K2には、世界で最も人気のあるスピーカーの1つで未知の可能性があります。ここは、PAがライブ演奏に魔法をかけるところを見せてくれます。

L-Acousticsの機種を問わず、その音質の一貫性のおかげで、Christ Fellowship やその他の会場で最高のオーディオを提供することができました」と加えて述べます。「L-Acousticsの提供するカバレッジとソフトウェアツール、新しいアプローチを採用してくれたクライアントのおかげで、他の従来のシステムを使用した場合よりも遥かにダイナミックで自然なオーディオにすることができました。」

「Mankin Mediaとの初めてのプロジェクトでしたが、彼らは私たちの願いを完璧に理解し、実際に魅力的なオーディオ・エクスペリエンスを達成することができました。完璧なルームは存在しないですが、ルームデザインとK2の組み合わせは、PAとルームがお互いに支えあっている素晴らしいバランスを可能にします。」

「それはすべてCFCの指導者のサポートのおかげです」と、Corder氏は加えて言います。「彼らは最高のオーディオを目指し、MankinとL-Acousticsと共に、理想の礼拝環境を造りだしています」。


キリスト・フェローシップ・チャーチとポート・セント・ルーシーのキャンパスの詳細については、www.gochristfellowship.comをご覧ください。Mankin Mediaの詳細については、www.mankinmedia.comをご覧ください。