2018年12月

2018年の初めにニューヨークのフォレストヒルズスタジアムで開催された画期的なコンサートで、L-AcousticsのL-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンドテクノロジーを使用した史上初のバンドとして歴史を築いた、イギリスのインディーズ・ロックバンド「alt-J」は、最近もう1つの記録を残しました。今回は母国イギリス、ロンドンのロイヤルアルバートホール (RAH) でした。2017年のアルバム、Relaxerと最新作アルバム、REDUXERのワールドツアーの最後の2日間において、英国で初めての完全にイマーシブの、革新的オーディオシステムの導入により、多くのファンは360度のオーディオショーを体験することができ、alt-Jの天空のハーモニーと素敵なサウンド・エフェクトの組み合わせを今まで以上に楽しみました。

alt-JのFOHエンジニア、Lance Reynolds氏は、バンドの音楽に「たくさんの面白い音作りとサウンドエフェクト」が含まれており、L-ISAの360°ミックスでこれらを強調することができることを高く評価します。これにより、観客は従来のステレオライブSRとの違いを真に理解し、「alt-Jの音楽に完全に没頭する」ことができました。

ショーの後に調査された観客の意見によれば、ミッション完了でした。「壮観」「完璧」「魅惑的」「印象的」「興味深い」といった言葉で観客が気持ちを表しました。あるファンは「今まで行ったコンサートの中で、最高のサウンドでした。絶対に忘れられない。」と興奮して言いました。もう1人は「これ以上に良いものはないだろうね。」と熱狂しました。

来場した音楽評論家も同様に夢中になっていました。ショーを5つ星の格付けで評価したロンドンの夕刊紙、Evening Standardは、L-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンドが「完全にHunger Of The Pineのシンセパルスが空間を飛び越え始めたときに観客の頭を回転させた」と報じます。またThe Telegraphも、Pleaderがそのクレッシェンドに達したときに子供たちの合唱団の包み込むような音が「驚くべき」であり、「そのような考えを取り入れるべきだ」と結論。これは真の進歩です。

RAHのL-ISAシステムでは、alt-Jの長年のプロダクション会社、Rat Sound が、シーンシステムとして3台のKaraの上に12台のK2による3つの中央ハングと、その両側に16台のKaraによる2つのハングを配置しました。K2ハングの後ろに4台のKS28による2つのハングがフライングされました。拡張システムは12台のKaraによる2つのハングで構成されて、10台のKaraによる2つのハングはサイドフィルを提供しました。フロントフィルとして、ステージリップの左右に2台のARCS IIと、センターステージに2台のARCS Wideが配置されました。またストールフィルをカバーするには片側に3台のX8が採用されました。低域フロントフィルとしては4台のSB18がステージの下に配置されました。

サラウンドシステムは、ギャラリーの最上部 (5階) にわたって配置された「Syva」10台と、SyvaサラウンドのディレイリングとしてRausing Circleの下部に一定の間隔で配置された「X12」10台で構成されました。

観客はショーのほとんどの時間を立ったまま過ごしたことで、L-ISAがこのワールドツアーを素晴らしいフィナーレに導いたことを確認しました。

「ツアーはバンドの活動で重要な部分になりつつあり、曲を書いているときにそれをどのようにしてライブで、素晴らしいサウンドにすることができるかを考えるのは楽しいです」とalt-JのGus Unger-Hamilton (キーボード/ボーカル) は言います。「そして (L-ISAの) 可能性がわかったので、間違いなくまた使用するでしょう」