ル・プランで開催される多彩な音楽は、L-Acousticsのおかげでこれまで以上に良いサウンドを実現
Robyn Bennett とそのバンドはLe Planの新しいL-Acousticsシステムを利用しました。Ⓒ Marco Delevaud
2021年2月
Audioliveが伝説的なパリのコンサートホールにKシリーズとXシリーズを設置し、カバレッジ、ヘッドルーム、周波数特性、一貫性を大幅に改善
フランス、パリ– 2021年2月–リソランジスに拠点を置く、Communauté d’Agglomération Grand Paris Sud(グラン・パリ・シュッド都市圏共同体)が所有するル・プランは1984年にオープンし、2014年には新しい会場が建設され、最近、フランス文化省による権威ある現代音楽シーンラベル(SMAC)も受賞しました。パリの音楽愛好家のハブであり、優れた音質の基準となる会場「Le Plan」のオーディオシステムは、最近Audioliveが提供するL-Acoustics KシリーズおよびXシリーズでアップグレードされ、17年前のシステムに取って代わりました。
ル・プランでは、ヒップホップからポップス、ロックまで、現代音楽のジャンルを網羅した国内外の多彩なプログラムが開催されています。ル・プランのオーディオチームはまた、現代音楽シーンにおける重要な発展に対する認識を高めることを使命としており、EMC大学の学生のためにライブサウンドレコーディングとミキシングの専門コースを開催しています。会場には830席と200席の収容力を持つ2つのコンサートホールがあり、プロやアマチュアのミュージシャンがマスタークラスや会議のために利用できます。
「以前のシステムは十分に機能していましたが、今後も素晴らしいサウンドの基準となる会場であり続けたいと考えており、アップグレードの時期が来ていました。」とル・プランのサウンド・エンジニアのバンジャマン・フイヤード(Benjamin Feuillade)氏は述べています。「当社のディレクター、ファビアン・レリソン(Fabien Lhérisson)氏、テクニカルディレクターのジャン=ノエル・パキエ(Jean-Noël Paquier)氏と話し合い、新しいメインシステム、セカンダリーエリア、アンプ、モニタリング、配線、リギングに関する主要な要件を書類にまとめました。」
重要な基準は、少なくとも以前のシステムと同じ低域域が出力できることで、10インチのシステムが最低限必要とされていました。「12インチのトランスデューサーを搭載したK2は、簡単に我々の目標を達成しました。新しいメインシステムは35Hzまで下がることができ、これは私たちにとって重要でした。」とフイヤード氏は指摘します。「Audioliveの提案は競争力が高く、L-Acousticsが提供する付加価値的なメリットの点でも、比類のないものでした。そのような事もあり落札したわけです。」
アルノー・デロルム(Arnaud Delorme)氏とオリヴィエ・イニザン(Olivier Inizan)氏のL-Acousticsチームは、Soundvisionを使用して、十分に分散されたカバレッジ、十分なヘッドルーム、安定した周波数特性、一貫性、システムの効率的な制御など、すべての要件を満たすシステム設計を行いました。システムは、左右に5台のK2ハング、ステージ下にアークサブコンパクト構成で配置された6台のKS28、ニアフィールドのカバレッジ用に片側1台のX12、フロントフィル用に片側1台のX8で構成されています。さらに、バーエリアにはX12が1台、VIPバルコニーにはX12が2台設置されました。7台のLA12Xと1台のLA4XがFOHシステム全体のコントロールに使用されています。モニターシステムは13台のX15と2台のSB18で構成されており、7台のLA8でドライブされています。
「細やかに設計を行い、適切なリギングポイント、モーター、電源をすべて事前に設置することができました。」とフイヤード氏は続けます。「これにより、2020年3月にフランスで最初のロックダウンが発生する3週間前の大量の納品時に、多くの時間を節約することができ、1日で全ての設置作業を完了させることができました。LA Network Managerソフトウェアに統合されたL-Acoustics M1スイートを用いてキャリブレーションを行ったことにより、会場全体を測定し、オフラインでセットアップを最適化することができました。」
ル・プランのチームは、カバレッジが大幅に増加し、十分に供給されていることにすぐに気付きました。「以前はバルコニー下のエリアをカバーするために二次ソースを使用する必要がありましたが、K2は後ろの壁まで無理なく届きます。バーとVIPエリアでも、調和のとれた良いトーンバランスが得られるようになりました。KS28にアークサブコンパクト構成を選択したことで、すべてのエリアで一貫性のある素晴らしい結果を得ることができました。このシステムで多くのことが得られたと感じています。」とフイヤード氏は述べています。
ル・プランのチームは、LA Network Managerを含むL-Acousticsのワークフローにも納得しており、P1/M1を大きな利点として挙げています。「異なるミキシングコンソールが持ち込まれたり、必要に応じてシステムを調整したりすることが信じられないほど簡単になりました。」とフイヤード氏は説明しています。「また、LA Network ManagerのAutoclimate機能のおかげで、ショーの最中に観客による湿度や温度の上昇に合わせてシステムを適応させることができます。」
新しいシステムはまた、会場がEMCスクールとの30年に及ぶパートナーシップを強化するのにも役立っており、そのコースは多くのフランス人のエンジニアに利益をもたらしています。フイヤード氏自身もその第一号の一人であり、現在は2年生と3年生を対象としたコースを教えています。モニターやFOHミキシングのハンズオンセッションを行い、ハイエンドなサウンドシステムを扱う上での貴重な経験をさせています。
「これは、やってくるアーティストやそのクルー、学生、観客にとって最高の環境を作り出すことを可能にする最高級のオーディオ・セットアップです。」とフイヤード氏は締めくくります。「人々はよくここの音質を高く評価してくれます。彼らはなぜそんなに良いのかは説明できませんが、私たちは知っています。
「このプロセス全体が素晴らしい経験となり、L-AcousticsとAudioliveとのコラボレーションは非常に貴重なものとなりました。ル・プランにL-Acoustics K2を選んでよかったと思います。ライブショーが始まるのが待ちきれません!」