L-Acoustics Syvaが、ピオリアのScottish Rite Theatreのクラシックな外観を維持しつつ、現代的なサウンドを提供
2台の白のX12が、アンダーバルコニーのディレイスピーカーとして配備されています。
Syvaはどんな場所でも外観に解け込みますが、ピオリアにあるこの美しいゴシックリバイバルの会場では、L-AcousticsのA10、5XT、X12、X8スピーカーも、外観の美しさを邪魔することなく音の美しさを加え、Syvaサウンドシステムを完成させています。
2021年7月
Scottish Rite Theatre、通称「Scotty」は、1925年にフリーメイソン団体「Scottish Rite」の大聖堂として建設されました。このゴシック様式の建物は、最近、500万ドル以上の改修費用をかけた工事が行われ、現在、イリノイ州ピオリアのダウンタウンに最先端のパフォーマンスとイベントを開催する会場になっています。国家歴史登録財に指定されているScottyは、800席の劇場、光り輝くステンドグラスの窓、300人収容の下層階のボールルーム、地下のキッチンやバンケット施設を含む約930平方メートルのスペースを備えています。この劇場では、シカゴに本社を置くインテグレーターであるCreative Technology社が今年初めに設置したL-Acoustics社のSyvaサウンドシステムが、素晴らしいサウンドを実現しています。
「SyvaはScottyのSRに最適なソリューションでした。」とCreative Technology社のインストールプロジェクトマネージャーであるグレッグ・ムーア(Greg Moore)氏は話します。「このプロジェクトでは、美観がクライアントにとって最も重要なものだったので、最高の音質を提供しながら目立たないシステムが求められました。L-Acousticsに発注したSyvaを白バージョンにし、プロセニアムの側面にある溝になったトリムに設置することで、実質的にカモフラージュすることができました。吊り下げには、メーカー独自の取り付け金具と特注のユニストラットブラケットを組み合わせて使用しました。スリムでパワフルなSyvaのフォームファクターは、この会場のプロセニアム構造に完璧にフィットしています。」
The Scottyの新しいシステムは、ステージの両サイドに取り付けられた1台のSyvaエンクロージャー、各メインSyvaコラム下のステージ上に配置された白いSyva Low、オーケストラピットに配置された4台のKS21サブウーハー、そしてフロントフィルとしてステージリップ全体に設置された6台のコアキシャル5XTで構成されています。さらに、バルコニーフィルとして片側2台のA10 Focusと1台のA10 Wide、ニアバルコニーサイドフィルとして2台のショートスローコアキシャルX12、アンダーバルコニーサイドフィルとして2台のX8スピーカー、アンダーバルコニーディレイスピーカーとしてさらに2台のX12が配置されています。6台のLA4Xアンプリファイド・コントローラがシステム全体をドライブしています。
ムーア氏は「この会場はもともと音響的に優れており、自然な拡がりがあるため、音響処理の必要はありませんでした。」と続けます。「また、L-Acousticsを導入したことで、必要なインパクトを得るためにシステムに負担をかける必要がなくなりました。Syva自体は能力の40%程度で、他のスピーカーからも十分にサポートされています。Syva LowエンクロージャーはSyvaとKS21サブウーハーの間をうまくサポートしてくれています。」このシステムは、客席エリアと周波数スペクトルの両方を難なくカバーしているそうです。
Scottyの親会社であるKDB Groupのパフォーミング・アーツ部門エグゼクティブ・ディレクターであるジェニー・パークハースト(Jenny Parkhurst)氏は、Syvaシステムはまさに彼らが望んでいたシステムであると語り、L-AcousticsとCreative Technology社が、現代の観客とプロの演奏家の要求を満たしつつ、建物のオリジナル建築を維持し、歴史的なインテリアデザインを損なわないサウンドシステムを実現したことに成功したと評価しています。
「公表はしていませんが、何度かサウンドシステムを試してみたところ、私たちの期待をはるかに上回る素晴らしいサウンドでした!」と彼女は熱く語ります。「私たちは、Creative Technology社がパフォーマンススペースを注意深く分析し、ニーズに耳を傾け、コミュニティで最高であることを証明する最先端のサウンドシステムを導入するために費やした時間と努力に感謝しています。」