Dubbi Stageでは、片側10台のK2と、24台のSB28サブがステージ前にダブルスタックされました。(写真提供者: Jason Fenmore, Oh Dag Yo Photo)

Onstage Systems社がDisco Donnie Presentsの4つのフェスティバルステージすべてにPAを導入

2021年6月
ライブコンサートのイベントがようやく再開されようとしていますが、テキサス州ダラスに本社を置くL-Acoustics公認プロバイダーであるOnstage Systems社は、ここ数ヶ月ですでに忙しくなっています。最近では、Deadmau5やBrett YoungのライブにSRを提供したほか、4月24日と25日に開催された、パンデミック後に公式に復活したした北米初の大規模なフェスティバルとして注目されたUbbi Dubbiで、独占的なオーディオサプライヤーを務めました。

Ubbi Dubbiは、ダラスの南、エニスのTexas Motorplexで開催され、Kaskade、Illenium、Carnage、The Adventure Club、Kill The Noiseなど、EDMのトップアーティストと共にライブ音楽を楽しむために、連日3万人以上のファンが集まりました。イベントのプロモーターであるDisco Donnie Presents(DDP)は、コンサートのSRをすべてOnstage Systems に依頼し、フェスティバルの4つのステージでは、L-Acousticsのスピーカーシステムが使用されました。

Onstage Systemsは、2019年にフォート・ワースのパンサー・アイランド・パビリオンで開催された第1回「Ubbi Dubbi」をはじめ、2015年から数々のフェスティバルでDDPと協力してきました。2日間にわたって開催された今年のイベントでは、国内外のEDMアーティスト45組と 地元有名アーティスト27組のライナップで、熱心なファンの前でパフォーマンスを繰り広げました。

「Ubbi Stage」では、メインに片側L-Acoustics K1が6台、K2が8台使用され、各アレイの下にKS28を8台グラウンドスタックされています。さらにSB28が16台、ステージ前に4つのグループに分けてダブルスタックされ、各サブクラスターの上にKudoエンクロージャー1台を置いてフロントフィルとしています。システム全体はLA8アンプリファイド・コントローラーでドライブされました。

メインの Ubbi Stageは、片側6台のK1の下に8台のK2、さらに16台のKS28と16台のSB28サブを設置しました。(写真提供者:Drew Ressler, RUKES.com)


「K1 6台、K2 8台というリグサイズは、ほとんどのショーに完璧にマッチしていて、とても気に入っています。」とOnstage Systemsオーディオ部マネージャーのジェレミー・ヘルト(Jeremy Helt)氏は話します。「コンパクトで重すぎず、K1とK2は完璧な組み合わせであり、トラックにも積みやすい。メインスタンドと客席エリアの大きさを考えると、ディレイは必要ありませんでした。K2のカバレッジの広さのおかげで、VIPエリアをカバーするアウトフィルも必要ありませんでした。」

Onstage Systemsのシニア・プロジェクト・マネージャー、タイラー・ジョンストン(Tyler Johnston)氏も同意見です。「K1/K2のコンボは、パワフルでクリア、そしてライダー適応性が優れています。アーティストやクライアントに、素晴らしいサウンドであることを説明する必要はありません。L-Acousticsの機材であれば、システムが実現する音質レベルに疑いの余地はありません。」

「その素晴らしいサウンドの評判のほとんどは、L-Acoustics Soundvisionが優れたシステム設計プラットフォームであることに起因していると思います。」とヘルト氏は説明します。「Soundvisionは、オーディエンスカバレッジ、詳細なチューニング、さらにはタイムアライメントの結果を予測するための極めて信頼性の高いツールとなっています。特にAutosolverは、プロセスから多くの時間と試行錯誤を取り除き、すべてが非常に合理化されるようになりました。現実的にほとんどの状況では、Soundvisionプロセスが事前に正しく完了していれば、チューニングはほとんど必要ありません。Ubbi Dubbi 2021はその素晴らしい一例でした。」

「Dubbi Stage」では、K2片側10台のメインシステムに、24台のSB28サブをダブルスタックした巨大な壁をステージ前に広げました。システム全体はLA8にてドライブされました。「Zoom Room」というステージでは、片側4台のK2とSB28サブのアレイを使用し、「Ubbi Dubbi World」の円形シェードステージでは、トランス系のアーティストをサポートするため、KudoとK1-SBサブによる4スタックサラウンドデザインが配置されました。

UbbiとDubbiの2つのステージには、「テキサス・ヘッドフォン」と呼ばれるモニタリングシステムが設置されていました。DJのサイドフィル用に片側1台のSB18サブに3台のKARAを組み合わせたもので、同様にLA8にてドライブされました。ジョンストン氏によると、「今年のライダーには、見た目も音もクールなテキサス・ヘッドフォン式モニタリングシステムが必須でした。」と説明します。「数年前に有名なDJが使い始めてから、他のアーティストたちも追随し、今では誰もが求めるようになったのです。」

Ubbi StageではKaskadeは,Karaを片側3台,SB18を片側1台使用した「テキサス・ヘッドホン」モニターを使用しました。(写真提供者:Drew Ressler, RUKES.com)


Onstage Systems社のCEO/社長であるヒヤシンス・ベルチャー(Hyacinth Belcher)氏にとって、Ubbi Dubbiは、Onstageのような企業が1年前から待ち望んでいたイベントの復活であり、非常に喜ばしいことでした。「パンデミックから6万人を動員したイベントに、音響会社として初めて戻ってこられたことは素晴らしいことでした。」とベルチャー氏は話します。「パンデミックの間、Onstage Systemsのチームは一丸となって、8週間に渡って、安全に配慮したドライブイン型のイベントを開催し、K2を活躍させていました。そうしたおかげで、チームは鋭気を養い、Ubbi Dubbiに向けて十分な準備を行い、最高のサービスを提供することができました。

「私たちが現場に戻ってきたとき、ようやくフェスに参加できるようになったこと、大好きなアーティストの演奏を聴けるようになったこと、太陽と星空の下で過ごせるようになったことで、人々が幸せそうに輝いている笑顔を見ることができました。」と付け加えます。「機材に電源が入って音楽が聞こえてきたときの、アーティストやスタッフ、ファンの顔は何物にも代えがたいものでした。音楽は人を癒すものであり、私たちは皆、その美しい万能薬に浸っていたのです!」

Ubbi Dubbi 2021に続き、Onstage SystemsのK1/K2システムは、オースティン郊外にあるハトー(Hutto)市とフォート・ワース(Fort Worth)市で開催されたDeadmau5や、テキサス・クリスチャン大学(TCU)のCarter Stadiumで開催されたBrett Youngのコンサート、その他の最近のイベントなどで活躍しています。

連日3万人の来場者を記録したDisco Donnie Presentsは、Ubbi Dubbiを「#FirstFestBack」と称しました。(写真提供者:Drew Ressler, RUKES.com)