寺田町Fireloop 様にMIDAS M32 LIVEが導入されました
2010年に大阪市天王寺区でオープンした寺田町Fireloopは、最大収容人数が約150名のライブハウスと、隣接する3部屋のリハーサルスタジオを運営。学生からベテランまでバンドマンやそのファンに慕われています。
この度FireloopのライブハウスにMIDAS M32 LIVE(コンソール)とDL32(ステージボックス)が各1台ずつ導入されました。
FireloopではコンソールルームにM32 LIVEのための外付け大型ディスプレイを常設して使用しています。(本記事の最上の画像をご覧ください)特にソフトウェアの使用感にこだわったということで、その詳細やレビューを代表の足立 浩志 氏にうかがいました。
足立 氏はPAをはじめ映像やITなどFireloopの運営に関わるほぼすべての業務をこなし、さらにはツイッターのまとめがバズったことをきっかけに書籍を出版するなど多彩な活動をされています。
足立 氏(以下略):寺田町Fireloopはロックバンドが一番多いライブハウスです。他にはビジュアル系やアイドル、あとは学生イベントなどを多岐にわたって実施しています。なんでも(どんなイベントでも)できるライブハウスです。
まず音が良かったということ。それからM32 LIVEは導入しているライブハウスが多いため経験のあるPAさんなら一度は触ったことがあると思います。そういう方が乗り込みでやってきても苦労しないで使えるというのも理由の一つです。
はい。候補はいくつかありましたが、それらは置いているライブハウスが少なく、実際に音を聴くことができませんでした。ライブハウスにとってコンソールは失敗できない買い物ですので、実際に音を聴けたM32 LIVEは安心して導入できました。
(導入を検討しているタイミングでFireloopにて試聴デモを行いました)
私はこれまでかなり多くのデジタルコンソールのPCソフトウェアを試してきましたが、ソフトウェアは仕込みデータを作成することが目的であって、本番で操作することが意識されていないような製品が多いと感じていました。その中でM32 LIVE(M32 EDIT)はタッチパネル操作で本番をこなせます。
例えば、大きなディスプレイを置いたらオーバービューとして使えるとか、ディスプレイを見ながらPCで操作できるのがいいですね。
それから、M32はパソコンの仕込みが一番簡単でした。簡単なので凝ったセッティングを試してみたり。こだわりがいのある卓だと思います。
HAがとても優秀です。ガッツも透明感もあって小さい音でも埋もれにくい。密度のある音という印象です。 デジタルミキサーでよくある「Gain何dBだとSNが悪い」なども気にならないためストレスなく適正Gainが選べるのも良いですね。Peakに達しにくい気がします。 ほかにも、
- CompのPeakとrmsがソースのキャラクターや狙いによって素早く切り替えられる
- BusやMatrixのEQが6バンドでGEQが必要無いくらい
- Gate、Comp、EQ、メインのON/OFFスイッチがハードウェアのボタンで触れること
- 効果の聞き比べを素早く確認できること(スピードを求められる現場でありがたい)
- 遅延が少ない
など使いやすいと思うところはたくさんあります。
最初にお話ししましたが、寺田町Fireloopはどんなイベントでもできるライブハウスを追及しています。 どんなイベントでも全て分け隔てなく良いところを最大限に押し出して、アイディアをできる限り実現できるような場所を目指しています。 「より良いものをより良く提供していきたい」という方針で、スタッフの人となりや接客も意識して居心地のいいライブハウスにしていきたいです。
Fireloopはリハーサルスタジオも運営。ふらっと立ち寄ることができる雰囲気で幅広い年齢の方に愛されるスタジオです。
寺田町Fireloop
〒543-0052 大阪市天王寺区大道4-10-17 新井ビルB1F
https://fireloop.net/