ヒビノ株式会社 ヒビノサウンドDiv.様に Kara II アップグレードキットを導入いただきました
ヒビノ株式会社 ヒビノサウンドDiv. 様に L-Acoustics Kara II アップグレードキットを導入いただきました。
従来使用されていた108本のKaraをKara IIにアップグレードという大がかりな更新でしたが、その模様とアップグレード後の効果などをヒビノサウンド 永易 様に伺いました
108本のアップグレードが3日間で完了
・このたびは108本のアップグレードという大規模なものでした。大量のFinの交換作業はどれほどの時間がかかりましたか?
永易様(以下略):作業は1日あたり3名で作業をして、3日間で終わりました。とても簡単で早かったです。
・たった3日間で!早かったのですね。Kara IIを使った感想を教えてください
Kara IIにアップグレードしてから、アウトサイドで使うようになりました。Karaの時はアウトサイドで使わなかったのですが、それは(水平指向性が)110°もの広さがいらない会場ばかりだったためです。
Kara IIは(水平指向性を)90°や70°に変えられるのが強みです。「一番深い所が狙えて、かつ外が広がっている。」ということができるスピーカーなので良いと思います。小さいので見た目も良い。かといって音に妥協はありません。
K2をKara IIに。本数は増えたがトラックが減った
・K2をKara IIに置き換えたということですね。
はい。これまでアウトサイドに使っていたK2をKara IIに置き替えました。K2を10本吊っていた会場でいまKara IIを18本吊っているのですが、遜色ありません。より細やかな角度調整もできるようになったため、良かったと思います。
・実際にスピーカーを吊る際に、K2を10本とKara IIを18本ではその労力に違いはありますか?
本数が多くてもKara IIの方がラクです。軽いですから。K2も吊りやすいのですが、Kara IIは軽いということもあってより吊りやすいです。良いことずくめです。スピーカーの本数は増えましたが、アンプの台数とケーブルの本数が少なくなりました。(*)
*LA12X アンプリファイドコントローラーの場合、1台あたりの最大接続数は、K2は3台。Kara IIは6台。
・機材周りがコンパクトになるのは大きなメリットですね。
さらに輸送のためのトラックも減ったんです。これまで11tトラックを2台で収まらなかったプランが充分収まるようになったんですよ。これは制作サイドへの大きなアピールポイントにもなりますよ。
アップグレードのチャンスを活かす、A10の導入
・KaraではK2の置き換えにはならなかったのでしょうか?
ならなかったです。Panflexが無かったのが大きな理由です。Karaはフロントフィルで主に使用していました。
しかしKaraだとフロントフィルで使うには出力が大きすぎました。もったいない使い方をしていたと思います。そこでこの度A10を導入しました。ちょうどいいですよ。そんなに(出力を)絞ることもなく使えます。
・フロントフィルのA10も含め、この度の導入はとてもよく考えられているのですね。
安い予算でうまくいきました。大成功です。
・アップグレードをした感想として、Kara IIはKaraユーザーへおすすめできますか?
そうですね。Panflexが使えるメリットはとてつもなく大きいと思います。Karaはサイドフィルで吊ることもありましたが、110°は広すぎました。Kara IIなら70°で使えます。
Kara IIのPanflexは3種類のスピーカーの振る舞いをしますね。1個のスピーカーでそれ以上の価値があり便利です。
・永易 様、貴重なお話をありがとうございました。
Kara IIについて
Kara IIの前身であるKaraはコンパクト&軽量な、可変曲率 モジュラー・ラインソース スピーカーとして大成功を収めました。
Kara IIはそのKaraの基本設計はそのままに、K2シリーズなどで定評あるPanflex(パンフレックス)技術を搭載。1台のスピーカーで3種類のカバレッジパターン(70° / 非対称 90° L-R / 110°)を持つことが可能です。
Kara IIのスペック詳細はこちら
Kara II アップグレードキットとは
Kara ユーザーが対象。お持ちのKaraのFinをKara II L-Finに交換することで、Kara IIにアップグレードすることができるキットです。
Finの交換はご自身で行え、新規購入するのと比べて非常に高いコストパフォーマンスでKara IIを手に入れることが可能なお得なプランです。
Kara II アップグレードの手順(英語)はこちら
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