枚方市総合文化芸術センター(本館)にL-Acousticsを採用いただきました。
2021年9月、大阪府枚方市に新築オープンした枚方市総合文化芸術センター(本館)は、客席数1,468席の関西医大 大ホールと、325席の関西医大 小ホールで構成されています。
大ホールは、音楽・演劇などの文化芸術公演をはじめ、集会など多目的に使用可能な高機能ホールで、内装壁面にレンガを採用し、豊かな響きの実現に寄与しています。中ホール規模の利用ニーズに対応できるよう1階席(836席)のみの利用にも対応します 。
小ールは、演劇や音楽公演、発表会など、様々なジャンルの公演に対応する高機能ホールで、 大ホールと同じく内装壁面にレンガを採用しています。
今回、大ホール・小ホールでL-Acousticsを採用いただき、枚方市のご担当である、枚方市施設整備室 井上様、ホールの音響管理ご担当様(株式会社大阪共立様所属)、音響設備の施工を担当されたヤマハサウンドシステム株式会社 技術部技術課 田村様にお話しを伺いました。
施工時に有効に使われたSoundvision
ヤマハサウンドシステム株式会社 技術部技術課 田村様
必要なスピーカーの台数を算出し、スピーカーの配置や角度に問題がないかを検証するためにSoundvisionを用いました。
実際に施工してみて、シミュレーションと設置後の結果に差異が見られなかったので、非常に有効なツールだと感じています。
L-Acousticsさんのスピーカーは指向性の制御がしっかりとされているので、エリア内にクリアな音を提供出来ます。大ホール・小ホール共に、露出での設置をすることでスピーカーの性能を最大限生かせることができました。
Soundvisionで細かい寸法や角度を検証できますし、吊り金具もシステム化されているのでスムーズな施工を行えました。
竣工後のご感想をホールの方々に伺いました。
枚方市施設整備室 井上様
9月にオープンしたばかりですが、演奏者から非常に響きが良く楽に演奏できると聞いています。スピーカーの音を聴いた印象としては凄く良い音で感動しました。
音響管理ご担当様(株式会社大阪共立所属)
音の印象は、L-Acoustics特有のスピーカーを近くに感じることができ、とても良い感じです。
大ホールは、基本的なエリアカバーは出来ているのですが、1階席の奥までさらに明瞭にするために、昇降できるプロセニアムスピーカーを、少し下げてみようと考えています。その場合KivaII間の角度を変更する必要があるので、まずはSoundvisionを使って検証してみようと思います。また、移動型のKARAを使用した時、Soundvisionでスピーカー間の最適な角度を決め、オートフィルターを使って算出されたフィルターをLA Network Managerで取り込んだだけで、細かなスピーカーチューニングをする必要がなく、それだけで本番に臨めました。
導入機材
関西医大 大ホール
プロセニアムスピーカー:KivaⅡ ×9台
サイドスピーカーL/R:KivaⅡ ×14台、SB15m ×2台
インフィルスピーカーL/R:X8 ×2台
2Fサイドバルコニー補助スピーカー:X8 ×2台
3F後方客席補助スピーカー:X12 ×5台
はね返りスピーカー:X8 ×2台、X12 ×2台
アンプ:LA4X ×8台
関西医大 小ホール
プロセニアムスピーカー:KivaⅡ ×6台
サイドスピーカーL/R:KivaⅡ ×10台、SB15m ×2台
はね返りスピーカー:X8 ×2台
アンプ:LA4X ×4台
大ホール・小ホール共用
移動型スピーカー:Kara × 12台、SB18 × 2台
アンプ:LA12X ×4台