コロナと地震の影響を乗り越え開催されたONE FESでL-Acoustics KARA IIが使用される
2019年から富山県射水市で開催されている、富山湾の「湾」と「県内で一番笑顔と愛を集める場所を創る」という意味から名付けられた「ONE FES」、海に近い立地でありながら立山連峰が見渡せるロケーションで、大人も子供も一緒になって音楽に身を委ねながら1日楽しめる野外フェスです。
2021年と2022年はコロナの影響で中止されましたが、今年で4回目の開催となりました。また、今年1月1日に発生した能登半島地震の影響で開催が危ぶまれましたが、開催を望む多くのメッセージにより5月3日と4日の2日間、海王丸パークに隣接する特設会場で開催されましたた。
ここで音響を担当しているのは、このフェスの副実行委員長が社長を務める有限会社石金音響。L-Acoustics KARAを2013年に導入、今年KARA IIへのアップグレードを行い、同時にX12も導入しています。1973年に創業し、50年近い歴史のある企業で、ホールから音楽フェスティバルなどの野外まで、幅広く音響、照明、映像などの技術を提供している会社です。
今回のONE FESは、お隣り石川県のKARA IIユーザーである、株式会社コムレイドとL.F.I株式会社の機材協力を得て、「かにステージ」と「しろえびステージ」2つのステージを切り替えて展開され、どちらのステージもKARA IIがメインシステムとして使用されました。
それぞれのステージで16台のKARAⅡに6台のSB18と2台のSB218を組み合わせて低音域を補強しています。今まではイントレ内のKARAとSB18をグランドスタックしていましたが、来場者の増加に伴い、今年はオーディエンスエリアが、ステージとFOHとの間で延長され広くなりました。それに対応するために、今年はイントレ内にフライングをするセッティングに変更されました。フライングとKARAⅡにアップグレードしたことで、Panflexを活用することができ、設定したエリア内のどこにいても均一な音圧を得ることができました。
また、ステージモニターにX12が使用されています。
今年で4回目を迎え2日間で1万人を大きく超える来場者で大いに盛り上がりました。しかし石金音響の社長である石金司氏は、「決して大規模な音楽フェスをやりたいわけではなく、作り手の想いが伝わる、その想いをアーティストが感じてくれる、そしてお客様の笑顔が見える、そんな田舎っぽい、自分たちだから出来る、ちょうど良い遊び場を今後も提供していきたい」と最後に話されていました。
有限会社 石金音響
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ONE FES 2024
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