エスアールテックプランニング合同会社様のスピーカー検証会レポート。L-Acoustics A15システムのレビューをいただきました。
2023年4月某日。東京都の日野市民会館にて、コンサート/イベントの音響から照明、アーティストマネージメントまで手広く行っているエスアールテックプランニング合同会社様のスピーカー検証会が開催されました。
会場にはこれまで使われてきたElectro-Voiceのコンパクトラインアレイをはじめとする4社の製品が並べられました。(各スピーカーは想定される用途が違うため、優劣をつける検証ではありません)その中でも特に丁寧に時間をかけて検証されたのが、L-Acoustics A10、A15とKS21です。
A15は導入されて間もないということで、スタッキング金具のA-TILTと安定性を確保するアウトリガーKS21-OUTRIGを使った基本的な積み方や、上下の振り調整の仕方などをお伝えいたしました。
A15を積み上げてからでもA-TILTで角度調整が可能なため、手早く狙いをつけられ微調整も簡単です。
このホールに対してどこまでスピーカーを減らせるかも検証されました。A15とKS21の4:2対向から始め、最終的に、演目によっては3:1でも運用可能ということに。このセットで縦の指向性は2階席最後部あたりまでカバーしています。
結果的にA15はエスアールテックプランニング スタッフ様から「(LA4XにA15のプリセットが入っているため)すぐ使える。プラグイン&プレイと言ってもいい。」「金具も使いやすい。」と好評をいただきました。
最後に、代表を務める高橋 宏幸様に導入の経緯から実際に鳴らした感想までのレビューをいただいたのでご紹介いたします。
弊社は大規模な現場が多い訳ではなく、その意味でもスピーカーシステムは悩みの種でした。これまでは他のラインアレイを使ってきましたが、次は「今」のテクノロジーのものにしたいと考えていたのですが、そこにA15がサイズ感も価格もうまくマッチしました。例えば奥行きが30m位のフラットで横広な会場だったとすれば、A15×2本で全然いけます。
A-TILT(スタッキング金具)は4個にしました。A15×2本とサブを1本ずつ、1200mmか1500mmの台の上に置いて4ヵ所だったら全然横広もいける、と思ったので。A-TILTは角度も変えられますし。
AmpとSperakerの仕上がりが完璧なので、効率の良いHIFIなサウンドだと思います。あとは使うエンジニアが個々の好みに少し色つけするという感じでしょうか。
かなり有効かなと思っています。ただ、少し堅くてやりにくいのが難点。こなれてくると大丈夫なのか今後を見守りたいと思います。
いろんな現場でいけるかと思います。大規模現場はまた違うアプローチで他社にお願いするという事で良いと思うので。あとはバリエーションをいろいろ考えていければと思っています。