AFAS Theaterが世界で初めてLシリーズスピーカーによるL-ISA没入体験を実現
2024年6月
「オランダで最高のシステムを求めていました。洗練されていて、将来も使い続けられるものでなければなりませんでした。」とAFAS Theaterのオーディオエンジニア、ダニエル・ブリル(Daniël Bril)氏は語ります。同氏はLシリーズとL-ISAイマーシブテクノロジーの組み合わせに完璧なソリューションを見出したのです。世界で初めてLシリーズを使用したL-ISAの導入は、ERP開発のリーディングカンパニーであるAFAS Softwareの委託を受けて建設された最先端の多目的スペースであるAFAS Theaterにぴったりです。同社と同様に、2021年にオープンしたこの施設は、レイアウトや装飾からオーディオビジュアルテクノロジーに至るまで、柔軟で多面的、かつ革新的なアプローチが求められていました。これらの要件に最適なソリューションを見つけるために、彼らは豊富な経験を持つサウンドデザイナーのイエルン・テン・ブリンケ(Jeroen ten Brinke)氏に相談しました。彼の参加によりプロセスが合理化され、会場に最適なソリューションを見つけることに集中できました。
「AFASは新しい技術を好む会社です。L-AcousticsがL2を発表したとき、私たちは本当に驚きました。」とブリル氏は言います。AFAS複合施設の中心となる800人を収容できる劇場では、会議、企業イベント、授賞式から演劇やライブ・コンサートまで、あらゆるイベントが開催されます。新しい技術と革新に注力するAFAS Theaterのチームは、さまざまなシステムをテストしました。そして、L-Acoustics の新しいLシリーズ・プロフェッショナル・オーディオ・システムを紹介された瞬間から、彼らは決心し、Lシリーズを使用した世界初の常設 L-ISAの導入に着手しました。
限界への挑戦
ブリル氏は、オランダのL-Acoustics公認プロバイダーであるFairlightのルネ・ファン・デル・リンデン(Rene van der Linden)氏とL-Acousticsのアプリケーションエンジニアであるヘルト・ヴィールセマ(Gert Wiersema)と密接に協力しました。Soundvisionオーディオモデリングソフトウェアを使用して、劇場で行われる様々なイベントに対応するシステムを設計し、同時にシステムが美観上邪魔にならないようにしました。「このプロジェクトでは、見通しの良さが重要なポイントでした。Lシリーズは、バルコニーの最上段からステージの端まで、比較的小さなPAでフルカバーすることができます。Lシリーズは、同じようなパワーを持つボックスに比べて非常に小さく、さらに良いことに、見た目がセクシーなのです!」
このプロジェクトのオーディオ・パートナーを務めたFairlightが設置したL-ISAシーン・システムは、L2とL2D 1台ずつによる5つのハングと、10台のKS21サブウーハーで構成されています。2台のX8コアキシャルエンクロージャーがインフィルとして使用され、12台の5XTが空間フロントフィルとして機能します。2台のX8がバルコニーの下に配置され、メインシステムでカバーされなかった2つの小さなギャップを埋め、4台の5XTがプライベートボックスに対応します。天井のキャットウォークがバルコニーの最上列のカバーを妨げるため、3台のA10 Wideがこの欠けているカバレッジを補い、L-ISA Processor II からのLCRダウンミックスが供給されます。システム全体は、11台のLA7.16i、2台のLA12X、1台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーによって駆動されます。
イマーシブ オーディオを簡単に実現
ファン・デル・リンデン氏は、L-Acousticsが最高のトレーニングとサポートを提供してくれたおかげで、L-ISA技術の導入は驚くほど簡単だったと言います。「訪問したFOHエンジニアから、L-ISA はプログラミングが簡単で、制作チームも結果に満足していると聞きました。イマーシブ テクノロジーの導入は複雑だと思われがちですが、このプロジェクトはそれがいかに簡単であるかを示しています。AFASシアターチームは学ぶことに熱心で、すぐに理解できました。」
「このL2 L-ISA システムと技術革新に重点を置いた会場との相乗効果は誰の目にも明らかです。AFAS シアターが今後もサービスを拡大し、多様化していくには、この組み合わせは最適です。エンジニアからアーティストまで、このシステムを使用したすべての人がそのパフォーマンスに非常に満足しています。」とブリル氏は結論付けています。