ノルウェーの新国際競技場でL-Acousticsがゲーム性を高める
2023年2月22日
ノルウェーの美しい都市ベルゲンの北に位置する新しいオーサネ・アリーナは、20以上のスポーツ競技に対応するプロ仕様の施設を備えています。3年の歳月をかけて建設されたこの施設は、地元住民の活動のほか、国内外の競技会にも利用されています。この最先端の施設は、様々なスポーツ競技の提供に加えて、ノルウェー1部リーグのサッカーチーム、Åsane FCの新しいホームグラウンドになっています。設計施工を通して絶対的な品質を維持することを約束したアリーナの経営陣は、国内外のイベントの開催を目的とした屋外サッカー競技場とメイン屋内競技場にL-Acoustics Aシリーズのサウンドシステムを選択しました。
「オーサネ・アリーナのデザインコンセプトは、一つ屋根の下に複数の施設を持つ最高品質のスポーツコンプレックスを構築することでした。」と説明するのは、オーサネ・アリーナのマネージングディレクタであるロアール・ブリューン=ハンセン(Roald Bruun-Hanssen)氏。「サッカーやハンドボール以外、さまざまなスポーツを楽しむことができます。地元のユーザーやユースクラブ、トップアスリートや国際的なチームなど、さまざまな客層を惹きつけるためには、プロ仕様のAVシステムを提供することが不可欠でした。」と加えます。
32,000平方メートルの複合施設の目玉は、3,700人収容の屋外サッカー競技場で、投光照明と地中熱を利用して年間を通じてプレーが可能です。また、2,200人収容の屋内多目的競技場には、ハンドボール場3面、体操競技場、ボルダリングジム、アイスホッケー場、カーリング場、スカッシュコート、ダンススタジオ、武道場、バレーボール場があります。このアリーナでは、施工会社であるLindbakがインテリアデザインの考案と実現に貢献し、AVスペシャリストのScandecがオーディオとビデオのデザインを担当しました。
ブリューン=ハンセン氏は続けます。「Lindbakとのコラボレーションにより、国際基準のカバレッジを実現し、観客の期待に応えるための至高のAVソリューションを手に入れたのです。この複合施設は全体が高水準でデザインされており、全体的に一貫した装飾スタイルが採用されているため、その装飾を補完するAV仕様が必要だったのです。」
サッカースタジアムでは、会場の3つの観客席エリアでスピーチ明瞭度を確保するために、A10、X8、SB18キャビネットの組み合わせが採用されました。このシステムデザインは、均一なカバレッジを確保し、近隣の騒音問題を最小限に抑えることができます。メイン観客席エリアには2台のA10i Wideと1台のSB18iによる計8ハングが配され、2つの小さな観客エリアには7台のX8キャビネットと4台のSB18iサブウーハーがそれぞれ配されています。LA4Xアンプリファイド・コントローラーがシステム全体をドライブしています。
ハンドボール競技場には、目立たないデザインと広い帯域幅を持つL-Acoustics A15が選ばれました。2台のA15 Focusと1台のA15 Wideによる合計4つのアレイが2つの観客席に音を届けています。A15の15インチドライバーは広い周波数特性を確保し、スピーチと音楽の両方で観客に素晴らしい音響体験を提供します。その広い帯域幅が、サブウーハーの追加を必要としないことを意味します。4台のX12コアキシャル・キャビネットがフィールドをカバーし、システム全体はLA4Xアンプリファイド・コントローラーでドライブされています。
「このプロジェクトでは、LindbakとScandecの効果的なコラボレーションが、素晴らしい結果を出すために重要な役割を果たしました。」と、Scandecのジョン・イダル・バッケ(John Idar Bakke)氏は説明します。「Scandecは、建物の構造に適した特注のブラケットを作成し、キャビネットの最適な設置を可能にしました。」
オーサネフットボールクラブは、新スタジアムでのサッカーシーズンの開幕を熱望し、初戦を勝利で飾ってオープニングを迎えました。同様に、屋内競技場では、韓国とオランダのチームが訪れた女子ハンドボール国際大会がすでに開催されています。
バッケ氏は締めくくります。「Aシリーズは、優れたカバレッジと明瞭度を提供しながら、会場での視覚的な影響を最小限に抑えています。私たちは、優れたサウンドが素晴らしい体験を生み出すことを知っています。そして、これまでのところ、L-Acoustics サウンドシステムに対する観客の反応は、ポジティブな評価ばかりです。」