『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』は、L-Acoustics L-ISAに包まれる
L-ISAテクノロジーは『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』で北米のミュージカル劇場でデビューをしました ⒸMatthew Murphy
コーディ・スペンサー氏は、L-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンドテクノロジーを使用する北米初のミュージカルでイマーシブ型ライブサウンドを設計します
2019年9月
今まで世界中で1,500を超えるライブミュージックパフォーマンスで600万人以上の観客を虜にした L-AcousticsのL-ISA サウンド・テクノロジーは、最近、マンハッタンのグリニッジハウスシアターで上演され、トニー賞にノミネートされたジョー・アイコニス氏による陽気な音楽コメディ『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』で北米のミュージカル劇場でデビューを果たしました。
ブロードウェイミュージカルの『ザナドゥ』と『フル・モンティ』、1977年の映画『ヘアー』で有名になった、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のアニー・ゴールデンをフィーチャーするこのミュージカルは、南アメリカのジャングルで危険な麻薬王を追い詰めるために雇われた、落ちぶれた運の悪い女優が、今までのキャリアで経験のない展開を迎えるストーリーです。バリントン・ステージ・カンパニーで完売となった世界初公演以来、7月23日から1か月間のオフ・ブロードウェイで公演するため、ニューヨークにやってきました。
ミュージカルのグリニッジビレッジ会場への移転により、新しいスピーカーデザインが必要になり、サウンドデザイナーのコーディ・スペンサー氏がL-ISAで真のパノラマ式サウンドスケープを作成する機会が生まれました。「アソシエイトサウンドデザイナーのスティーブン・ジェンセン氏も、『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』でL-ISAを使用できることを非常に嬉しく思いました。」と述べます。「ボーカルのローカライズと、ステージのパノラマ全体にさまざまな楽器を配置することができ、バンドから得られた忠実度は素晴らしかったです。明瞭なボーカル、豊かな楽器、そして必要に応じてエネルギッシュに音を出せるだけでなく、バンドの忠実性を維持する能力を持っていました。一体化は非常に簡単で、L-Acousticsのジェーシー・スティーブンス氏たちは、プロセスを非常にスムーズにするサポートを提供しました。L-ISAは、ミュージカルシアターの世界を変えるゲームチェンジャーです。
ショーの制作を担当したSound AssociatesとL-ISAツールとサポートを提供したSee Factorのサポートにより、スペンサー氏は5台のL-Acoustics X12ショートスロースピーカーと2台のSB15mサブウーハーによるフロントシステムで構成された13.1、360°没入型オーディオをグリニッジハウス劇場に選択しました。オーディエンスの周りに9台の5XTスピーカーと、更に2台の5XTがプロセニアムの近くに配置され、4台のX8が会場の小さなバルコニーに配置されました。オーディオシステムに割り当てられた少ない消費電力に収まるように、スペース内のすべてのスピーカーが7台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーによってドライブされました。
9人の俳優、9つの楽器を演奏する5人のミュージシャン、リバーブエンジン、および多くのサウンドエフェクトを含む合計64の入力が、Yamaha CL3 FOHコンソールに入力され、70年代のファンクミュージックをベースにした音楽とバックグランドサウンドのオブジェクト・ベース・ミキシングのハブとして機能するL-ISAコントローラーに送信されました。
「CL3はRMio64-Dを介してMADI信号に変換され、これがRME MADIルーターに供給され、L-ISAコントローラーのコンバイナーとMADIストリームスイッチャーの両方として機能しました。」とスペンサー氏は説明します。「CL3からのダイレクトアウトは、このMADIストリームに使われ、メインとバックアップ用のL-ISAプロセッサーに分配されました。個々のスピーカー・リターンはMADIを介してMADIルーターに返され、MADIルーターは最終のMADI信号をアンプに送信しました。また、1台のRME M-32がMADIストリームをアナログ出力に変換し、L-Acoustics LA4Xアンプリファイド・コントローラーに供給しました。」
さらに、ショー・コントロールはすべてQLab 3を介して行われたと付け加えました。CL3とL-ISAのキュー、サウンドエフェクト、そして照明からのトリガーでさえも、QLabの複数のキューリストで管理されていました。 「そして、L-ISAサウンドスケープ内のすべての動きはL-ISAコントローラーでスナップショットに保存され、QLabからのOSCコマンドを介してリコールされました。」
『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』のプロダクションマネージャーのエリカ・ブルムローゼン氏は、その結果に感銘を受けました。 「L-ISAテクノロジーのおかげで、このショーがユニークなサウンド体験を提供することができました。」と彼女は熱心に語っています。 「L-ISAは真のサラウンドサウンド・エクスペリエンスを可能にするため、スペンサーさんは投影されるビジュアルや俳優と一緒に動くサウンドを作成することができました。この演劇は舞台上のスペース全体を使用し、俳優は常にオーディエンスエリアの移動していましたが、L-Acousticsは、観客に観えるものと聴こえてくるものを一致させ、従来のL-Rシステムでは決して得られないイマーション感を与えました。本当に信じられないほどのオーディオ・エクスペリエンスになりました。アクションに参加しているように感じて、ジョー・アイコニス氏の素晴らしい音楽に合わせて席で踊りたくて仕方がないほどでした。」
監督兼振付師のジェニファー・ヴェルナー氏は、スペンサー氏がL-ISAでプロダクションにクリエイティブに貢献できたことに対するブルムローゼン氏の熱意を共有しています。アイコニスさんの音楽は『ブロードウェイ・バウンティ・ハンター』の核心ですが、L-ISAオーディオデザインにより、6ピースのバンドが完全に生き生きとその音楽を演奏しました。「オーケストラのすべてのニュアンスも、俳優が歌い上げるボーカルに合わせて聴き取れ、完璧なバランスをとることができたと言えます。」
「L-Acousticsは、非常にトリッキーな会場スペースで、オーディオデザインに関するあらゆるニーズに応えることができました。」とヴェルナー氏は加えて述べます。「R&B/ファンクミュージックに実際に豊かなパンチを与えることができただけでなく、人物の会話のシーンでは、より密接なサウンドを作成することもできました。また、L-ISAテクノロジーの柔軟性により、ストーリーテリングのアイデアをサポートするツールが提供され、オーディエンスが本当にサウンドに没入する完全な環境を作成することができました。」