L-AcousticsはBottleRockのメインステージに最高のサウンドを提供
Delicate Productionsは、ニール・ヤング、イマジン・ドラゴンズ、マムフォード&サンズなどのパフォーマンスのために、ナパバレーで行われるフェスティバルの最大のステージでK1 / K2システムを使用しました
2019年7月
北米で最高級のブドウ畑を持つカリフォルニア州ナパバレーは、その美しい景色、素晴らしい料理、そしてもちろん神々しいワインで有名です。しかし、音楽ファンにとって、ナパバレーエキスポで毎年開催されるBottleRockフェスティバルが、地域最高のアトラクションに違いないでしょう。今年の夏で7周年を迎えたフェスティバルの主な 音響・照明機材は、カマリロに本拠を置くDelicate Productionsによって提供され、メインステージでは L-Acoustics K1/K2ラウドスピーカーシステムが使用されました。
5月のメモリアルデーの週末に12万人のファンを集め開催される「夏の到来を感じさせる」BottleRockは、昨年ヘッドライナーとなったブルーノ・マーズに「おしゃれなコーチェラ」とも呼ばれました。実は、このフェスティバルは、5つのステージで演奏した80人以上のトップアーティストの素晴らしい多彩なラインナップに加えて、飲食店の高級なメニュー、有名シェフのデモ、スパ、そして多数のVIPアメニティを提供しているのです。
今年Delicate Productionsがメインの「JaM Cellars」ステージに提供したL-Acousticsシステムは、各側に12台のK1の下に4台のK2ダウンフィルによるメインLRアレイで構成されました。メインアレイの外側には、それぞれ8台のK2によるアウトフィルハングがフライングされました。合計32台のSB28サブウーハーが2段4列のエンドファイア構成でグラウンドスタックされ、それぞれ8台のK2による2つのディレイタワーが観客エリアに配置されました。
フロントフィルは、ステージリップ全体に配置された12台のKiva IIで構成され、ステージの両端に配置された3台のARCS IIがアウトフィルを提供しました。ステージのサイドフィルは、3台のARCS IIの下に2台のSB28によるスタックで構成されました。システムのほとんどはLA8をマウントしたLA-RAKユニットにドライブされましたが、サブウーハーはLA12Xアンプリファイド・コントローラーをマウントしたLA-RAK IIによってドライブされました。
フェスティバル会場の他の場所は、VIPの休憩エリアのテントが張られたスペースをカバーするために4台のショートスローX12が使用されました。プラチナゾーンの入り口、アフラックカウンター、およびプレスルームでは小型X8が使用されました。さらに、舞台裏のVIPゾーンであるプラチナラウンジと、ポールオーケンフォールドやクリスタルメソッドなど世界的に有名なDJのサプライズセットをフィーチャーしたモンキーショルダースコッチウイスキーのポップアップショップでは、約85平米のテントエリアをカバーした2本のSyvaエンクロージャーが配置されました。
「まず最初に24台のK2と16台のSB28を購入しました。6年が経ち L-Acousticsギアのストックは豊富になり、今年初めてBottleRockのメインステージにL-Acousticsシステムを使用したのです。でも、大成功を収めました。」と、Delicate Productions社長のJason Alt氏は語ります。「イマジン・ドラゴンズ、ニール・ヤング、マンフォード&サンズなど、多くのアーティストがそのK1 / K2リグで演奏して、素晴らしい結果を残せました。」
「しかし、私にとってユニークなことは、数年前にフェスティバルのメインステージで演奏したヴィンテージトラブルを聞いた時で、バンドのFOHエンジニアが以前使っていたPAで少し苦労したことを思い出したのです。今年、彼はサウンドチェックなしで非常に短い時間で素晴らしいミックスを行いました。これは、L-Acousticsのサウンドシステムが以前のサウンドシステムよりもはるかに音楽性の高いものだと証明しています。
メインステージの観客エリアは、メインハングからバックフェンスラインまで200メートル位の距離と、幅150メートルの広さでしたが、L-Acousticsシステムは会場全体に完璧なカバレッジを提供しました。「2つのディレイタワーを約90mの位置に配置しましたが、K1およびK2システムのロングスローに対した音質が信じられないほど素晴らしいものでした。私はセットアップ中だけでなく、フェスティバル中にも何度か観客エリアを歩いて確認してみましたが、サウンドは会場全体に十分な存在感と忠実度を持っていました。」
しかし、Alt氏によると、このシステムの最も優れた部分の1つは、指向性がはっきりしていたところです。「私がうれしかった感想は、フェスティバルのプロモーターからでした。彼は、今年の優れたカバレッジに大満足で、近隣からの騒音の苦情がほとんどなかったと教えてくれました。」と言います。「メインステージの右側にあった第2ステージは周囲の住宅から90mも離れていないので、驚くべきことでした。だから、すべての点で成功したと言えます。」
その成功の多くは、L-Acoustics Soundvisionでサウンドシステムの設計を作成したことです。Alt氏は、「この設計は、Delicate ProductionsのBryan Bazilsky氏、L-AcousticsのVic Wagner氏、そして Delicate Productionsの既存のシステムに追加エレメントを提供し完成させた US AudioのJoe Fogarty氏による共同の取り組みでした」と述べます。
「実はフェスティバルが渡してくれた図面は、良い出発点となりました」とAlt氏は言います。「Bazilskyさんと一緒に騒音の緩和とSPLの目標について話し合い、Wagnerさんはそれらを達成する方法を提案しました。非常に流動的なプロセスでした。会場に着いた後、フェスティバルの1週間前の降水による洪水と、階段スロープが追加されたことによる変更のため、サブウーハーの配置を修正する必要がありました。ステージの下にパレットでSB28を持ち上げ、SPLの目標を達成するためにエンドファイア構成で配置することで、ローエンドを近隣から遠ざけることもできました。これはすべて現場できれいにまとめられました。Soundvisionは強力なツールであるため、システムを設置する前にいくつかのデザインをテストすることができ、非常に貴重なものとなりました。
「BottleRockでL-Acousticsを採用したことについては、アーティストにK1/K2が世界的に受け入れられていること、システムの素早い設置、どたん場でもSoundvisionが迅速かつ正確にデザインできる点があると思います。それに加えて、メーカーからの優れたサービスとサポートが得られて、本当にうれしかったです。L-Acousticsファミリーの一員であることを本当に誇りに思います!」
彼は最後に、システム技術者のJoe Fogarty氏、FOHエンジニアのAlex Kanakis氏、モニターエンジニアのArturo Acosta氏、PatchエンジニアおよびRFエンジニアのRyan Trefethen氏など、彼らが作り出した卓越した作品でBottleRock 2019のメインステージのオーディオチームを称賛しています。
※トップ画像:ニール・ヤングとプロミス・オブ・ザ・リアルによる共同演奏