2024年1月
L-Acousticsは、フランス環境省が主催するConseil National du Bruit(仏国騒音評議会)の権威あるDécibels d’Or(デシベル・ドール)賞を受賞しました。これは、音響技術の限界を押し広げ、地域社会のニーズを尊重しながら、卓越した音響体験を提供することに取り組む当社の揺るぎない努力が認められたものです。Décibels d’Or賞は、1991年に創設され、3年に1度だけ授与されています。今年は、オーディエンスエリアにサウンドを集中させながら音漏れを劇的に最小限に抑えるという、新しいLシリーズラインソースアレイによるサウンドを管理する画期的な能力が評価されました。音響機器メーカーが受賞することは、Décibels d’Or賞史上初めてのことです。

左図:仏国騒音評議会会長兼フランス国民議会議員のロバン・レダ(Robin Réda)氏からDécibels d’Or賞を受賞しているL-Acoustics GroupのCEOエルヴェ・ギヨーム(Hervé Guillaume)。
右図:表彰式は、パリ・ フランス経済・社会・環境問題評議会議事堂にて行われました。

Lシリーズの開発は、7年間にわたるひたむきな研究と革新の集大成です。この革新的な新技術のために開発された指向性制御におけるブレイクスルーは、2つの特許を取得し、プロフェッショナル・オーディオ・ソリューション業界におけるパイオニアとしての同社の地位をさらに強固なものにしました。

Lシリーズは、中規模のフェスティバルやコンサート会場に特化した新時代の指向性制御スピーカーです。Lシリーズは、単独もしくはL2(上部)とL2D(下部)組み合わせで使用できる2つのエレメントで構成されます。この優れたシステムは、比類のない音質、明瞭さ、正確さ、均一性をオーディエンスに提供しながら、カバーエリア外のノイズを15dBも効果的に削減します。


L2システムの特徴のひとつは、あらゆる会場の形状に適応することで、45Hz~20kHzの全帯域幅において騒音公害を大幅に低減することです。システムは、2つの最先端の技術により正確な指向性制御を実現します。1つ目は、L-Acoustics Panflex™テクノロジーです。機械的指向性とエレクトロニクスによる最適化を組み合わせることで水平指向性制御を可能します。2つ目は、DSPによる最適化で垂直指向性制御を実現します。それらを組み合わせることで、スピーカーのカバレッジを特定の設置形状に合わせて調整します。

低音域では、L2システムはカーディオイド構成、もしくはスーパーカーディオイド構成を可能にし、リアリジェクションを最大15dBまで効果的に制限することができます。ステージ上のアーティストやプロダクション・チーム、そしてオーディエンスエリア外の近隣住民の快適性を確保できるということです。

図:笑顔のL-Acousticsの代表者たち
左から右へ:Christophe Combet, Executive Director of R&D・Françoise Cardoso, Director of Corporate Social Responsibility・Mary Beth Henson, Director of Media Relations・Hervé Guillaume, CEO of L-Acoustics Group・Julie Brilland, Communications Project Manager・Yann-Gaël Giquel, Head of Application Design・Germain Simon, Director of Product Management

優れた音響性能に加え、Lシリーズは小型で軽量なデザインも誇ります。同じコンターを持つ従来型システムと比べて、Lシリーズは40%軽量、46%小型化したフォーマットになっており、ツアーリングによる二酸化炭素排出量を削減し、作業を合理化し、オペレーターの安全性を高めます。