中国RACは、世界最大の免税モールに、L-Acousticsによるイマーシブサウンド体験を提供
2024年1月
2022年10月に正式にオープンした海口国際免税城ショッピングモールは、世界最大の免税売店センターです。海口市の西海岸にある新しい施設は海南省都最新の海港および交通中心に隣接しており、280,000㎡の面積を誇ります。建築事務所ヴァロード・エ・ピストル(Valode et Pistre)によって設計された建物は、波型の屋根を特徴としており、800を超える世界の有名ブランドの店舗を備えています。ショッピングに加え、ハイグレードなオフィス、ラグジュアリー宿泊施設、アート展示スペースもあり、海口市にレジャー、観光、ビジネス活動を呼び込んでいます。
施設のメインアトリウムでは、多感覚の世界を通して幻想的な海南の物語を語る『Aura: The Forest at the Edge of the Sky』展が開催されました。展示のイマーシブ体験は、高さ27m、幅12mのLEDスクリーンを中心に、5階建て幅50mのアトリウム広場の一面に設置されました。ニュー・ジーランドに本拠を置く特殊効果企業 Wētā Workshopによって創作されたクリエイティブな映像コンテンツを使った展示では、巨大なディスプレイと、照明・音響システムを使ったアート・インスタレーションが組み合わされて、海南の自然環境が想像力豊かに描かれました。
アカデミー視覚効果賞を6回受賞しているWētā Workshopは、L-Acoustics公認プロバイダー・ディストリビューターのRightway Audio Consultants (以下RACと言う)に、没入型マルチメディア展示の期間中、買い物客に時空を超えた体験を提供する唯一無二の「リテールテンメント施設」という海口市の目標を達成するために世界クラスのオーディオ・ソリューションを依頼しました。
システムのデザインは、1階から5階まで見晴らしの良い場所から大型LEDスクリーンを見ている買い物客に行きわたるよう、広いアトリウムに最適なサウンドカバレッジを必要としていました。RACは、音響機器に与えられた、限られたスペースで収まるように小型のL-Acousticsスピーカーでシステムを考案しました。エレメントは大型ディスプレイにできるだけ近い位置と、さまざまな展示エリアの装飾の中に隠れるように設置されました。
RACのシステム・エンジニアたちはL-Acoustics Soundvisionを用いて、複雑なオーディエンスエリア全体に最適なシステムを考案しました。設計から設置までわずかな微調整が必要なだけで、賑わう営業時間中の施工時間を大幅に節約することができました。
RACチームは、L-Acoustics KaraとX12を組み合わせてLEDスクリーンの両側に設置しました。複数のKaraボックスがアトリウム1階の広場をカバーし、もう一組のKaraが2階から4階までをカバーしました。L-Acoustics X12は最上階へ音を届けるために採用され、アトリウム広場のサラウンドシステムとしても構成されました。L-Acoustics Syva SubとSB28IIiサブウーハーがオーディオ体験全体に低域の解像度を確保しました。
アトリウムに隣接する長さ40mのエスカレーターは、巨大な樹の幹をイメージしたメタリックなインスタレーションに包まれています。その内側に、X8とSB10iサブウーハーによるシステムが設置され、インタラクティブでシネマティックなサウンドスケープを再生しました。ムーンブリッジと鹿の構造と照明インスタレーションにも、オーディオ・コンテンツの再生が必要で、L-Acoustics X8が採用されました。
音響システムは十分なSPLを達成し、アトリウムの5つのフロアに広がるオーディエンスに伝わり、マルチメディアによるビジュアルも買い物客を魅了しました。RACチームは、受賞歴ある世界的に有名なWētā Workshopのクリエイティブなビジュアルアイデアにふさわしい、L-Acousticsの美しいサウンドを提供できたことを誇りに思っています。