Solotech社がEvanescenceの『The Bitter Truth』ツアーでK2アレイをフライングしました。 撮影者:Steve Jennings

Solotech は、バンドの 2 年ぶりのツアーで 56 台の K2 エンクロージャーなどを運用しました。

2022年4月

25年以上前にグループを結成したエイミー・リー率いるアメリカのロックバンド、エヴァネッセンスは、10年ぶりのオリジナル曲によるニューアルバム『The Bitter Truth』のUSツアーを終えたばかりです。このツアーでは、2017年の『Synthesis』ツアー以来エヴァネッセンスのSRプロバイダーであるSolotechがL-Acoustics K2スピーカーシステムを選択し、強烈なバンドの広いダイナミックレンジに負けずに、リーの素晴らしいメゾソプラノヴォイスが響きわたる様子を観客にはっきりと聴かせることができました。

「エイミー・リーは素晴らしいシンガーソングライターであり、ストーリーテラーです。ステージと観客の間の感情的なつながりを確保することが最も重要なのですが、K2は確実にそれを実行してくれます。」と、『Fallen』でデビューし、バンドの人気が急上昇した2003年5月以来、エヴァネッセンスのFOHエンジニアを務めてきたエディ・マップ(Eddie Mapp)氏は語ります。「当初の計画では、K1を使用する予定でしたが、よりコンパクトにトラックに積み込め、なおかつボーカルの明瞭度、音色、正確なコントロールが可能なK2を使用することにしました。」

ツアーは大規模なクラブからアリーナまで様々な会場で行われましたが、最も典型的なシステムは左右のメインに16台のK2、その後ろに6台のK1-SB、さらにアウトフィル用に片側12台のK2がフライングされるもので構成されました。「バンドはステージ上でローエンドを感じるのが好きなので、それを容易にするために16台のKS28サブウーハーを床に配置しました。」とSolotechのシステムエンジニア、イラリオ・ゴンサレス(Hilario Gonzalez)氏は指摘します。

「キックドラム、ベースギター、Moog Taurusペダル、シンセなど、ローエンドのインパクトをコントロールするところがたくさんあります。」とマップ氏はミキシングについて語ります。「KS28サブウーハーは、ステージ上のバンドと観客の両方にパワフルかつ良い音色でそれを完璧に提供するのです。」

メインPAには、56台のK2、12台のK1-SB、16台のKS28、6台のKaraが使用されました。

ステージリップに沿って6台のKaraがフロントフィル用に配置され、片側2台のARCS IIがオフステージフィルとして使用されました。さらに、サイドフィル用の2台のARCS IIと2台のKS28がステージモニタリングを担い、40台以上のLA12Xアンプリファイド・コントローラーが全システムをドライブしました。

「K2のハイエンドは明瞭で自然、滑らかであり、ローエンドはかなりのパンチ力があります。そしてKS28サブウーハーも加わると、エヴァネッセンスのようなグループには最適な、大地を揺るがすようなサウンドになります。」とゴンサレス氏は語ります。

「K2はまた、非常に汎用性が高く軽量であるため、各会場に合わせて吊る構成を簡単に変更し素早くフライングすることができました。70度、90度、110度の可変指向性により、音が反射しないようにしながら、必要に応じて極端な側面をカバーするために広げることもできました。これは間違いなく素晴らしいエンクロージャーです。多くの観客や技術者がエイミー・リーの声の明瞭さとすべての音の美しさに感嘆の声を上げていました。」

SolotechシステムエンジニアのHilario Gonzalez(左)とエヴァネッセンス FOHエンジニアのEddie Mapp(右)。撮影者:Steve Jennings

トップ画像:Solotech社がEvanescenceの『The Bitter Truth』ツアーでK2アレイをフライングしました。 撮影者:Steve Jennings