L-Acoustics K2は初めてのFestningen フェスに最適
2019年1月
ノルウェー初の Festningenフェスの主催者、Momentium、Trondheim LiveおよびSky Agencyは、イベントの発会前から「忘れられない体験」にすることを約束し、観客の反応がそれを実証しました。イベントは中央ノルウェーで最大規模かつ最も成功した EDM、ポップス、ヒップホップ、そして都市型音楽フェスティバルとなり、2019年のFestningenもすでに決定されています。
フェスの会場は、トロンハイム南東部にある17世紀の歴史的な要塞、クリスチャン要塞で行われました。しかし、近隣の住宅に対する騒音問題が主催者の大きな課題になりました。Scandec(L-Acousticsノルウェー認定ディストリビュータ)、L-Acoustics、Momentiumの間で慎重に打ち合わせが行われ、会場周辺の特定の場所の騒音防止を重視する設計をされた、L-Acoustics K2システムを導入することによって最良のSRソリューションを確保しました。フェスティバルのSRシステムは、ノルウェー最大のレンタル会社の1社、Konsertsystemer LLB ASによって提供されました。
Scandecのプロオーディオ・プロダクトマネージャ、John Idar Bakke氏は、Momentiumのプロダクションマネージャ、Simon Pedersen氏からFestningenについて連絡を受けました。「騒音公害に関しては厳しい規制があります」とBakke氏は説明します。「会場は住宅街のすぐ近くにあるうえ、ステージより120m後方の位置に高齢者介護施設もあり、それを考慮しなければなりませんでした。」
市議会は、ノルウェーの環境および技術コンサルタント会社COWIによる騒音調査を含んだ、この歴史的な会場でのイベント開催について詳細なガイドラインを発表しています。「この文書では、住宅地および介護施設の内外両方の騒音規制が厳格に規定されています」とBakkeは述べています。「もちろん、どんな解決策を用いても音質の劣化を最小限に抑えなければなりませんでした。EDMフェスティバルはインパクトを与えるべきものなので、サウンドは素晴らしいものでなければなりません。
Bakke氏は、Konsertsystemer LLB ASおよびノルウェーのイベント騒音監視研究会社、dBcontrolならびに、L-Acoustics R&D部門のエンジニアと協力し、完全な騒音防止方法についていくつかの提案をすることができました。L-Acousticsの3人のエンジニアは、フェスの 2つのステージにおける、システム配置と調整、会場内外の測定などでKonsertsystemerクルーを助けるために現場に立ち会いました。dBcontrol 騒音調査のエンジニア、Thomas Denstadは次のように説明します。「フェスの開始までに最適なセットアップを決定するため、様々な構成を測定しました。L-AcousticsのYann-Gaël Gicquel氏、Alexandre Delaby氏、Gert Wiersema氏と力を合わせて、厳しい騒音制限を守るための、彼らのアプローチを見ることができて、本当に良かったと思います。
メインシステムは、12台のK2フルレンジエンクロージャーと、その後ろにフライングされた4台のK1-SBサブウーハーで構成されました。特定のプリセットと特定のディレイをサブウーハーの位置と組み合わせることで、効果的なノイズキャンセリングをすることができました。また、グラウンドスタックされた8台(各側に2台の後ろに2台)のSB28サブウーハーと、各スタックの上に2台のKiva IIモジュララインソースエンクロージャが設置され、追加の2台がフロントフィルとして中央に配置されました。
Festningenのサウンドに対する反応は、あらゆる面からとてもポジティブでした。高齢者介護施設のディレクター、Kristin Svendsen氏は、騒音の苦情はまったくないと述べる一方、エレクトロポップアーティスト、AryのFOHエンジニアを務めているEspen Alexander Husby氏は音質を賞賛しました。「このシステムで、おそらく今までで最高のサウンドエクスペリエンスを得ることができました。豊かで明瞭でした。音像の存在感を得るためにレベルを上げる必要があると一切感じたことはありません。結果的に、45分のセットの平均レベルは97dBでした。この夏でベストなもののひとつとなりました!」
Frank Lerbak氏(PostgirobyggetのFOHエンジニア)も、非常に満足しています。「フェストニンゲンフェスティバルでK2を試せてよかったです。普段フェスティバルでは最初の曲で調整すべきことはたくさんありますが、今回のシステムはパンチのある大きなサウンドを、最初から観客全員に驚くほど明瞭に伝えることができました。最高でした!」