L-Acouticsは子供たちを夢中にさせる
2019年2月
2018年10月14日、ワルシャワ国立競技場で、菓子メーカー大手のKinderは、創立50周年を盛大に祝いました。まる一日に及んだイベントは、 ポーランドのポップアーティスト David Kwiatkowski、Natalia Szroeder、Grzegorz Hyże、そしてミュージカルの歌姫 Katarzyna Łaska(『アナと雪の女王』『ハイスクール・ミュージカル』『魔法にかけられて』)とフル・オーケストラをフィーチャーした無料イベント「Koncert Pełen Marzeń(夢の溢れるコンサート)」で幕を閉じました。この巨大なショーでは、TSE Grupaが舞台設営から挑戦的なマルチメディア、照明と音響まで、全ての技術サービスを提供しました。L-Acousticsは、スタジアムに200台近くのスピーカーキャビネットが配置され、SRのためだけに使用されました。
Łukasz Kubiak氏とPiotr Basek氏によって設立されたTSE Grupaは、Koninで開催されるInternational Children’s Song and Dance Festivalや、ワルシャワで開催されるNATOサミットを含む大規模で複雑なイベントに手慣れています。Basek氏によれば、TSEはイベントを企画したGenerationsとの最良の関係、またポズナン市立競技場で行われた自動車メーカーVolkswagenの記念イベントで提供した優れたサービスのおかげで、Kinder記念日コンサートを受注したそうです。とはいえ、Koncert Pełen Marzeńはさらに大規模の仕事となりました。
「当初はより小規模のシステムを計画していましたが、L-Acoustics Soundvisionソフトウェアでスタジアムとサウンドデザインをモデリングして、サウンドチームと話した結果、大規模なイベントに合わせたパワーが必要だと思いました。その結果、スピーカーを増やすことになりました。」とBasek氏は説明します。
TSEは、ポーランドのL-Acoustics認定プロバイダ・ディストリビュータであるAudio Plusと協力して、追加するハードウェアをまとめました。
「Audio Plus、特にそのコンサート・サウンド・マネージャー Wojtek Mazurekさんは、貴重な手助けとなりました。」とBasek氏は述べます。「私たちは自分たちのリソースだけでは、このイベントに対応することはできなかったでしょう。Wojtekさんがポーランド市場から入手可能なL-Acousticsスピーカーをすべて準備してくれました。」
Koncert Pełen Marzeńのシステムは、メインPAとして12台のK2による2つのハングと、ステージの各側に8台によるエンドファイアでグラウンドスタックされた16台のSB28サブウーハーで構成されました。フロントフィルとして、4台のARCS Wideが使用され、12台のX12コアキシャルエンクロージャがモニターとして設置されました。ディレイは、117台のKaraと24台のKiva IIを使用しました。全システムはLA4X、LA8、およびLA12Xアンプリファイド・コントローラによってドライブされました。
「システム全体を L-Acoustics Soundvisionアプリケーションで設計しました」とMazurek氏は指摘します。「イベントの予算を組むのにも役立し、クライアントとの関係やショーの経済的な成功にも直接影響するので、Piotr BasekさんはSoundvisionの大ファンです。このような大規模システムの設計、設置、調整は、優れた顧客トレーニングと、L-Acousticsの全てにおいて完璧な技術によって可能になりました。」
「L-Acousticsブランドの最大の特徴は、その柔軟性です」とBasek氏は結論して語ります。「すべてのコンポーネントは世界中どこでも同じ装備がされており、LA Network Managerを介して1つの安定したネットワーク上で動作します。すべてが1台のコンピュータで設計されているため、ワルシャワ国立競技場のような大規模施設でも、1人だけでオーディオシステム全体を制御しています。それは決して簡単なことではありません。私はこの競技場をリスペクトしていますが、人々はその規模を理解していません。実は、車の中に何かを忘れて取りに行く場合、15分の散歩になるんですよ。ですがありがたいことにKinderイベントでは苦労することはありませんでした。実際、Kinder50周年記念コンサート全体とスタジアム全体のサウンドを1つの光ファイバネットワークにまとめました。結果、すべてがうまく行きました。」