L-AcousticsはRoxian Theatre修復の一翼を担う
写真提供者:David Heath
この由緒ある大きな会場は、ピッツバーグ郊外の再開発の口火を切り、新しいKara(i) システムは、その成功の鍵を握るの重要なコンポーネントとなりました
2019年7月
ペンシルベニア州、ピッツバーグの鉄鋼と石炭産業でかつて栄えていたMcKees Rocksは、ダウンタウンを再開発する大きなプロジェクトのおかげで、歴史と明るい希望に満ちた暮らしやすい街になりました。再開発の目玉は、長い間放置され今年の5月に再開されたキャパ1,400のRoxian Theatreの復活です。これからSnarky Puppy、Bruce Hornsby、Bad Religion、The Psychedelic Furs、Common、Avril Lavigne、!!!(チック・チック・チック)などがヘッドライナーを務める、素晴らしいパフォーマンスを主催する予定です。このレベルのアーティストを招聘できた理由の1つは、Hollowood Music&Soundによって設計および設置されたRoxian Theaterの新しいL-Acoustics Kara(i)スピーカーシステムです。
かつてのボードビル劇場は90年を迎え2003年に閉鎖されました。近くのLawrencevilleのThunderbirdCafé&Music Hallを所有する地元の起業家John Pergal氏が、地域の復活の一環として、複数のパートナーと協力して2017年12月にMcKees Rocks Community Development Corporation から会場を購入しました。
しかし、Pergal氏は単なるオーナーではありません。彼がメンバーになっているブルースバンドPawnbrokersは、毎週金曜日の夜オープニングアクトの前に、バンドのギタリストと一緒にアコースティックデュオとしてクラブで演奏しています。「音響とSRシステムは多くの場所で、後付けで適当な物になることが多いです」と彼は言います。「ここだけは違います。私たちは最高のものを採用しなければなりませんでしたが、今理想的な物が出来上がりました。」
創立54を迎えたHollowood Music & Soundの三代目の代表として、Brad Hollowood氏は会社の設置部門も監督しています。彼にとって、会社から徒歩2分で行ける劇場の位置が便利であったかもしれませんが、会場自体にはいくつかの課題が存在しました。
「劇場にはかなり広いバルコニーがあり、幅広い音楽ジャンルに対応することを目的としていますので、サウンドシステムはこれらすべてのニーズに対応できなければなりませんでした。」と、ハインツホールとピッツバーグ交響楽団のプロジェクトをこなしたHollowood氏は言います。「L-Acoustics Soundvisionソフトウェアを使用して、この空間での音の振る舞いに関して非常に正確な音響モデルを得られました。そしてKaraをシミュレーション通りに設置したとき、完全に一致しました。」
Kara(i)エンクロージャーは、バルコニーから明確な視線を維持するために必要なコンパクトなフォームファクタと、ほぼ一世紀経った会場の天井のために最適なパワー:ウェイトレシオを提供しました。「Karaのサイズと重量はこのプロジェクトには理想的でした」と彼は言います。「それと、このような歴史的な会場では見た目の美しさも重要なポイントです。」
Hollowood Music&Sound 施工エンジニア Nathan Shapert氏とDylan Engles氏は、L-Acoustics公認設備プロバイダ(CPi)としてSoundvisionのトレーニングを受け、L-Acoustics製品マネージャのScott Sugden氏とアプリケーションエンジニアのJesse Stevens氏と密接に協力し、設置前のシステムデザイン、設置後のシステムチューニングを行いました。Hollowood氏は、Hollowood Music&SoundがL-Acousticsとしか協力しない理由として、緊密なサポートとコラボレーションを挙げています。「L-Acousticsには、さまざまな問題を解決できる製品と、あらゆる場面でサポートを提供できる豊富な経験があります」と言います。「そして、もちろん、そのスピーカーはすべて素晴らしいサウンドを提供します。」
Roxian Theatreの新しいサウンドシステムは、各側に12台ずつ吊られた24台のKara(i)エンクロージャで構成されています。各ハングが3台のSB18iサブシステムで補強されており、システム全体は7台のLA8アンプリファイド・コントローラーによってドライブされています。さらに、ステージの下に4台のKS28によるサブシステムがあり、1台のLA12Xアンプにてドライブされています。1台のLA4Xでドライブされる6台のX8ショート・スロースピーカーがフロントフィルとして使用され、もう1台のLA4Xでドライブされる追加のX8スピーカー 8台がアンダーバルコニーとして使用されます。ステージでは、11台の大型コアキシャルX12がモニターウェッジとして機能し、もう1台のLA4Xにてドライブされます。また、3台のSB18mがステージのサイドフィルサブシステムとドラムフィルとして使用され、2台のLA12Xによってドライブされます。
会場のオーナーであり マネージングパートナーのJohn Pergal氏は、クラブの経営者そしてミュージシャンとしても、Kara(i)のパフォーマンスに非常に満足しています。「声の明瞭度は素晴らしく、低域は充分にタイトです」と彼は熱狂します。「私は個人的にたくさんのラインアレイで演奏してきましたし、たくさんの会場で音楽を聴いています。会場のオーナーが聴くとはない、モニターも含めて今まで聴いたものの中で最良のシステムといえるでしょう!私にとっては、Roxian Theatreを修復した主な理由は、ライブミュージックを提供することでした。それが私の目的です。すべての観客に素晴らしい体験をしてもらいたいのですが、L-Acousticsシステムのおかげでそれは可能になります。」