L-Acoustics Kシリーズは、Rüfüs Du Solのツアーで輝きを放つ
2023年3月
2013年のデビューアルバム『Atlas』から現在までの9年の間、グラミー賞を受賞したオーストラリア出身のバンド「Rüfüs Du Sol(ルフス・デュ・ソル)」は、バンド名を変更し、ハウス、エレクトロニカ、オルタナティブダンスミュージックの独自なスタイルで、ARIA(オーストラリアレコード産業協会)賞を3回 (プラチナ賞2つ、ゴールド賞1つ)も受賞しています。10年にわたる輝かしい音楽キャリアを持つこの3人組にとって、複数の都市を巡る大陸ツアーが定番となっています。
Rüfüs Du Solは、4つの地域で8回の公演を行い、3万人以上を動員したオーストラリア・ニュージーランドツアーを締めくくりました。アデレードとパースでのコンサートでは、ツアープロモーターのFuzzy Entertainmentは、L-Acoustics公認レンタルパートナーのNovatechに野外会場での音響、映像、照明、コミュニケーションソリューションを依頼しました。Novatechは、チームのオープンなコミュニケーションと協力的なスタイルで、バンドとミックスエンジニアのカム・トゥルーイン(Cam Trewin)氏に、再度パートナーとして指名されました。Novatech は、広大なオープンフィールドの観客席に最適なカバレッジを提供しつつ、近隣の住宅地にも配慮したシステム設計を依頼されました。Novatechのテクニカル・プロジェクト・マネージャーであるマシュー・ルッジェーロ(Matthew Ruggiero)氏は、「もちろん、自治体の騒音規制を遵守する必要がありました。」と説明します。「しかし、その反面、オープンフィールドの広い空間にいることで、我々はスピーカーの配置を自由に決定することができました。」
「ツアー開始前にショーの説明を受けたので、システムデザインを作成し、バンドのマネージメントと共有する十分な時間がありました。」とルッジェーロ氏は語ります。「マネージメントやチームのコンサルタントと協力して、サブウーハーの配置に特別な注意を払いながら、デザインを細かく調整しました。」
アデレードとパースの両公演で、Novatechは最終的な設計を実行し、メインL/RアレイにL-Acoustics K2を15台、サブウーハーにK1-SBを片側4台設置しました。サイドフィルは片側9台のK2エンクロージャーで構成、フロントフィルは12台のKaraボックスで、ローエンド拡張は24台のSB28デュアル18インチサブウーハーで構成されました。これらは、ステージフロントに沿ってエンドファイア構成で配置されました。
ルッジェーロ氏とNovatechのチームは、ショーでKシリーズが提供するフルレンジのカバレッジと均一なSPLに大変満足しています。「Rüfüsの長年のツアー・ミックス・エンジニア、トゥルーインさんは、素晴らしいミックスを作り上げました。野外ライブで、彼がアーティストのスタジオレコードに近いミックスを作り、提供するのを目撃できたのは光栄でした。」と締めくくります。