Sound Imageは、サンタナ『Supernatural』の20周年を祝うツアーにK1/K2のリグを展開

2019年11月

サンタナにとって、2019年はダブルで記念すべき当たり年でした。1969年の伝説的なウッドストックミュージックフェスティバルでのバンドの魅惑的なパフォーマンスから50周年だけでなく、新たな世代のファンを獲得したグラミー賞受賞アルバム『Supernatural』の20周年を迎えました。これを祝うために、サンタナはSound ImageのL-Acoustics K1 / K2システムを使用した『Supernatural Now』ツアーを行いました。

ドゥービー・ブラザーズがオープニングアクトとして参加した29日間をかけて開催されるコンサートツアーは、アリゾナ州フェニックスでスタートし、東に移動、ニューヨーク・ワンターの最終公演で大いに盛り上がりました。2019年1月に後任のケビン・マディガン氏に仕事を引き継ぐまで、長年サンタナのFOHエンジニアを務めたSound Image シニアVPのロブ・メールマン氏によると、バンドは長い間L-Acousticsスピーカーをツアーシステムとして採用してきました。「私が2003年にサンタナのミキシングを始めてからの17年間、バンドはSound Image と仕事をしています。」とメールマン氏は述べます。「私は2005年のV-DOSCから始まり、2010年にK1に更新、そして2014年にサイドハングをK2に変更しました。」

『Supernatural Now』では、Sound Image システムエンジニアのマイケル・グラバルチック氏とハリソン・ルール氏が、同様のスペックに基づいたPAシステムの配置を担当しました。メインシステムは、片側で12台のK1の下に4台のK2によるアレイと、8台のK1-SBエンクロージャのハングを横に配置し、アウトハングとして片側10台のK2を配置しました。また、12台のサブウーハーが3台ずつグランドスタックされ、ステージの構造が許せばカーディオイド構成で配置されました。合計6台のKaraフロントフィルをサブの上に(中央は2台ずつで)置き、ステージ前方の左右に2台のARCSを追加しフィルを提供しました。12台のLA-RAKにマウントされた36台のLA8アンプリファイド・コントローラーがシステムをドライブしました。

FOHエンジニアのケビン・マディガン氏は、Sound Imageの別のクライアントであるラナ・デルレイの2018年のツアーで使用していたリグとほぼ同じだったこともあり、愛用のDiGiCo SD5コンソールを使ったサンタナのK1 / K2システムのミキシングを楽しみました。「システムは、ラナ・デルレイのショーで、L-Acousticsツアーリング・リエゾン・マネージャーのデーブ・ブルックスが行ったデザインとほぼ同じでした。」とマディガン氏は回想します。「このシステムにより、一貫したカバレッジとステージ上での低域リジェクションが得られました。フライングされたK1-SBは、2つの目的で使用されました。観客をカバーするK1メインとうまくつながる一方、ステージ上で大幅に低域ををキャンセルします。グラウンドスタックされたサブウーハーは、オーディエンス全体のローエンドをさらに強化します。また、カーディオイド構成では、低域をステージ上で少なくできます。」

グラバルチック氏は、L-Acousticsのシステムの音質に満足しています。「K1 / K2の忠実度は信じられないほど素晴らしいものです。」と述べます。「オーディエンスに、音の近い、スタジオで聞いているようなリスニング体験を提供することができます。適切に配置されていれば、最前列席から最後列席まで同じように聴こえるため、システムエンジニアにとっては夢のようです。」

グラバルチック氏がSound Image の別のツアーに就いたため、システムエンジニアリングの仕事を途中から引き継いだハリソン・ルール氏は、次のように同意をします。「K1とK2は、会場のどこにいても、スムーズではっきりした豊かなサウンドを提供します。Network ManagerのFIRおよびAir Compensation機能により、各会場の全てで一貫した明瞭度を維持することができました。そして、K1-SBをメインアレイのトップと一致させ、ステージのすぐ外側に吊ることができたため、ファーフィールドの低域エネルギーはきれいで、本当に素晴らしいインパクトがありました。」

マディガン氏は、L-Acoustics の特徴である、スピーカーシステムの一貫性を高く評価します。「L-Acousticsは私にとって、なくてはならない物です。」と彼は付け加えます。「その能力を知っているため、最前列席から最後列席まで優れた一貫性と音質を実現するために、どの会場でもシステムを毎日最適にすることができます。私はたいてい会場にいて、システムを聴いています。私は理想的なシステムレスポンスから大きく外れることを許しませんが、K1はそれを心配する必要はありません。」