新しいモスクワスタジアムはL-Acousticsシステムを選択
2019年6月
2008年にディナモ・スタジアムが解体のために閉鎖されたとき、モスクワは最先端のスポーツと娯楽施設に対するメトロポールのニーズの高まりに対応できる新しい多目的施設の設計と建設を検討し始めました。今年オープンした新しいVTBアリーナには、サッカー専用の26,000人収容のセントラル・ディナモ・スタジアムと、13,000人収容のアイスホッケー施設であるユニバーサルVTBインドア アリーナがあります。どちらの会場も、スポーツイベントやエンターテインメントの両方にパワーと最良の音質を提供できるサウンドシステムを必要としていました。
ロシアのL-Acoustics認定プロバイダ・ディストリビュータであるSonorussは、他のエンジニアリングシステムに干渉したり、重要なビデオ撮影に映り込んだり、スタジアムの大型LEDスクリーンを隠したりしないPAの設計と設置という条件で仕事を依頼されました。
Sonorussのアコースティック・エンジニア、Alexander Ananyev氏は次のように述べます。「どちらの会場も、主な用途が明確ですが、それらは多目的施設でもあり、ロックコンサートや大規模なエンターテイメントなど、他のスポーツイベントやその他のパフォーマンスにも対応しなければなりません。均一なカバレッジ、高いSPLと最高の明瞭度が得られる必要がありました。」
L-Acoustics Soundvisionアコースティック・シミュレーションソフトウェアを使用して、Sonorussはメインスタジアム PAのためにいくつかのデザインを提案しました。しかし会場設計の途中で施設の屋根のデザインが大幅に変更されて、Sonorussはシステムデザインを考え直さなければなりませんでした。「私たちは、電気音響測定、アーキテクチャの3Dシミュレーション、そして外部機関の評価に基づいた、まったく新しいシステム・デザインを提案しました」とAnanyev氏は指摘します。「長い折衝と詳細な分析の結果、顧客はフットボールスタジアムには、Aシリーズのミディアム・スローと、アイスホッケーアリーナには、Kシリーズのロング・スローのシステムに基づくソリューションを選択しました。」
セントラル・ディナモ・スタジアムは、ロシアのサッカークラブ「FCディナモ」の本拠地です。今年5月26日に、FCディナモ・モスクワ対アルセナル・トゥーラの2018年-19年ロシアプレミアリーグの決勝戦のために、正式にオープンしました。
そのスペースのPAは、下段席をカバーするためにひさしの端の周りに配置された62台のARCS IIによる26のハング、上段席をカバーするためにひさしの内側にフライングされた26台のARCS Focusと45台のARCS Wideによる29のディレイハングと、スイートレベルのバルコニー下の観客席をカバーする30台の5XTと70台のX8の ショートスローエンクロージャーで構成されています。
屋内のユニバーサルVTBアリーナより様々なイベントに対応するために設計されています。主なイベントはアイス スポーツですが、1年を通して格闘技、バスケットボールやエンターテイメントイベントなど、様々な催し物を行っています。2019年1月、ホーム チームHCディナモ・モスクワの最初のアイスホッケーゲームが開催されました。
そのシステムのために、Ananyev氏はL-Acoustics K2ラインアレイを指定しました。中央スコアボードの周りにフライングされた合計54台のキャビネットによる6つのハングが、ボウル状の観客席をカバーしています。これを必要とするスポーツイベントの際に、ボウルのフロアレベルをカバーするために、合計18台のARCS Focus 3台ずつで構成された6つのアレイがグリッドの周りに均等に配置されました。
彼は、両方のソリューションの高い機能性に非常に満足しており、クライアントから素晴らしい反応を受けていると語ります。「我々は、顧客のすべての要求を完全に満たすPAシステムを作成することに成功しました。」と彼は言います。
「現代のスポーツ複合施設を成功させるには、高品質のサウンドシステムが不可欠です。L-Acousticsの技術はパワーがあり軽く、常に美しいソリューションになります。これがクライアントにとって非常に重要なポイントでした。」とAnanyev氏は結論して述べます。「VTBアリーナのL-Acousticsサウンドシステムは、オーディエンスにとってなくてはならない物です。」
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