ウェルズ・ファーゴ・センターはL-Acousticsでポイントを上げる
パワー、軽量、明瞭度。AVBを介してネットワーク接続されたK2 / K1-SBスピーカーシステムは、新しく改装されたアリーナで3ポイントシュートを打ちます
2019年2月
NBAフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、NHLフィラデルフィアフライヤーズ、およびAFLフィラデルヒィアソウルの応援に、Wells Fargo Center (ウェルズ・ファーゴ・センター) を訪れるスポーツ・ファンは、今年「Transformation 2020」プロジェクトの一部として競技場で行われてた $250,000,000をかけた修復により、かつてない経験を楽しみます。卓越したファンエクスペリエンスを標準にすることに加えて、この現代的なマルチユース会場は、現在、システムコントロールとモニタリングと並んで高品質オーディオ伝送を可能にする、将来性と発展性のあるAVBネットワーキング接続を採用しています。
改修の目玉は、フィラデルフィアのスポーツ・ファンたちが自宅からアリーナに来てもらうために大規模なビデオディスプレイやその他の設備を備えた新しいラウンジと、L-Acoustics K2/K1-SBサウンドシステムです。ニュージャージー州ケニルワースの近くに本社を置くグローバルテクノロジソリューションプロバイダDiversifiedによって設計されたこのシステムは、テキサス州ダラスのスポーツデザインコンサルタントであるWrightson, Johnson, Haddon and Williams (WJHW) の貴重な経験も生かされています。
センターの新しいL-Acousticsシステムは、アリーナの長さをカバーする12台のK2 3ウェイ・フルレンジエンクロージャの2つのフライングアレイと、端とコーナーをカバーする13台のK2の4つのアレイで構成されています。4台のK1-SBサブウーハーによる6つのアレイは、各K2アレイの後ろにエンドファイア構成でフライングされ、インパクトのあるローエンドを提供し、20,000席の会場でLFの指向性を高めます。性能をさらに最適化するために、サブは一定の間隔で設置され、タイムアライメントをとることで、低域の前方指向性と後方への回り込みを無くす効果の両方を最大限に引き出します。
軽量でありながら信じられないほど強力なK2/K1-SBシステムは、現代のすべてのスポーツ施設が直面する、ビデオスクリーンに対する観客の視線を邪魔することなく、適切で一貫したカバレッジと高SPLを提供する、という大きな課題を解決します。
「L-Acoustics K2システムは、パワーやカバレッジなど、このプロジェクトですべての要点をクリアしましたが、その決論は予算によっても左右されました。 しかし、L-Acousticsはプロジェクトの予算を守りながら、会場にこの素晴らしいサウンドシステムを提供することができました。」と、DiversifiedのAV&サウンド、スポーツ&ライブイベント担当ディレクター、Justo Gutierrez氏は述べています。「しかし、同様に重要なのは、L-Acousticsもまた、非常に高い知識を持つ Wells Fargo Centerのオペレーション・スタッフの選択でした。」と加えて語ります。
メインアレイとサブシステムに加えて、2つのARCS WiFo(Wide&Focus) エンクロージャがアリーナの最前列をカバーするようにフライングされました。各フィルアレイは1台のARCS Wideと3台のARCS Focusエンクロージャで構成されています。さらに、氷上の端のダッシャー・ボードの周りには、3台のARCS Focusによる3つのホッケーフィルソースが使用されています。
全てのオーディオシステムは、37台のL-Acoustics LA12Xアンプコントローラーと2台のLA4Xによってドライブされています。アンプはすべてCisco Catalyst AVBネットワーク・スイッチと、イーサネットベース・ネットワークによる新しいL-Acoustics Q-SYSコントロールプラグインを使用して統合されています。アリーナのスタッフは、ゲームイベントごとに専用の設定を切り替えることができ、特注のQ-SYSコントロールインターフェースのおかげで、1つのボタンを押すだけで緊急避難メッセージを再生することもできます。
Wells Fargo CenterのAVBデジタルオーディオネットワークは、システムの制御および監視データと一緒に高品質のオーディオを提供できます。長距離でも、メディアのドロップアウトや劣化はありません。カスタマイズGUIは、非常にわかりやすいPA/VAを提供するためにSRシステムの使用を容易にします。
最初から、Diversifiedとそのパートナーは、アリーナの現在のニーズと将来のニーズの両方に対応するようなサウンドシステムの設計に着手しました。例えば、会場のオーナー Comcast Spectacorが「史上初の可動 4Kセンターハングエンターテイメントシステム」として宣伝している新しいスコアボードの計画が最近発表されており、K2システムの設計と設置はその将来の追加機材に備える必要がありました。
また、会場がスポーツ以外の活動に使用される場合にも、K2システムの柔軟性が適応しなければなりません。以前のアリーナの固定されたハングとは異なり、K2およびK1-SBアレイはアリーナの電動ホイストにフライングされているので、個々のスピーカーグループを素早くグリッドに飛ばしたり、再生位置にドロップして視界を改善したり、さまざまな構成に適応することができます。
L-Acoustics K2システムの選択は、スポーツ会場における別の重要なトレンドをさらに反映しています。アリーナやスタジアムのような会場は、スポーツだけでなく、エンターテインメントイベントの開催を依頼されることにより、コンサートツアーリングと同じ基準(フルレンジ音楽性、高明瞭度など)でオーディオシステムを選択しなければならないのです。
「L-Acoustics K2システムは本当にコンサートサウンドシステムです。これが現在の会場オペレーターの求めているものです。また、K1-SBは、Wells Fargo Centerにパワフルでクリアな低域を提供しています。」とGutierrez氏は語っています。「スポーツはますますエンターテインメントとみなされるようになり、その結果として観客の期待は変化しています。スタジアムやアリーナに、コンサートレベルのサウンドを要求されていますが、L-Acousticsはそのような体験を提供できる数少ないブランドのひとつです。素晴らしいサウンドはファンが増える理由の一つになりますが、L-Acousticsは間違いなくその点については、受けが良いのです。」