4台のA15iによる8つのメインアレイがコートサイド席をカバーし、小型のA15iハングがエンドコートとコートフロアをカバーします。

WSUウォリアーズのファンは、新しいAシリーズシステムのおかげで、コンサート品質のパフォーマンス、完璧なカバレッジとスピーチの高い明瞭度を楽しむことができます。

2021年11月

11月5日、ウェインステート・ウォリアーズは、ミシガン・ウルヴァリンズとの初戦で、同大学の新しいバスケットボールアリーナを正式にオープンしました。2500万ドルをかけて建設されたこの3000席のアリーナは、NBAデトロイト・ピストンズのGリーグフランチャイズであるモーターシティ・クルーズの本拠地でもあり、この秋に最初のシーズンが始まりました。これらのチームとそれらを見に来るファンは、コンサルタント会社Idibriが設計し、AVインテグレーターAmetekが設置した新しいL-Acoustics AシリーズPAシステムのおかげで、優れたサウンドを体験できます。

このプロジェクトの音響の成功の鍵は、音が反射率の高いハードウッドバスケットボールコートと会場の壁面に響かないよう座席だけをねらうことでした。そのために、IdibriのAVデザインチームはL-Acoustics Aシリーズを選択しました。座席エリアに向けた8組のメインアレイは、それぞれが4台のA15i(2台のA15i Wideと2台のA15i Focus)で構成され、合計8台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーでドライブされています。さらに、コートの端をカバーするシステムとして1台のLA4Xでドライブされる2台のA15i Wideがあり、メインフロアをカバーするためにウォーターフォール構成で配置された4台のA15i Wideによる2組のアレイが2台のLA4Xにてドライブされます。また、1台のLA12Xに駆動される、4台でダイポール構成されたKS21iサブウーハーが2組吊られています。

「A15iを使用することで、Focusの垂直ディスパーション10度とWideの30度を使い分け、客席全体を一貫してカバーすることができます。」と、Idibriのシニアコンサルタント兼リードシステムデザイナーベン・ボーシャンズ(Ben Boeshans)氏は説明します。「それらが提供する角度は、まさにこのプロジェクトに必要なものでした。」

しかも、アリーナの片側に近い壁が音響的に問題となることが明らかになったときでも、Panflexのユニークな水平ステアリングによって、文字通りその場でデザインを調整することができ、課題を克服することができました。

「片側のアレイはもう片方のアレイよりも壁に近かったのですが、Panflexのステアリングフィンを使ってA15を調整し、ディスパーション角度を110度ではなく90度にすることで、エネルギーを壁から遠ざけることができました。当初の計画にはなかったことですが、現場で数分のうちに調整することができました。L-Acousticsのシステムがいかに柔軟であるかを証明するものだと思います。」

Ametekの子会社であるシステムインテグレーターSoundCom Systemsのシニアエンジニアであるブレンダン・ディロン(Brendan Dillon)氏も、現場でのA15の柔軟性とそのカバレッジの正確さに感心しています。

「クラスターを吊るした後、仮の配線で接続し、ピンクノイズを流してボックスの接続を確認しました。」と彼は振り返り、スピーカークラスタとアンプがAESでQSC Coreプロセッサーに接続されていることを加えます。「私はフロアに降りたのですが、正確にパターンの端を確認できました。エネルギーはコートの端の想定された場所で正確に少なくなりました。このような超タイトなパターンコントロールは、これまで聞いたことがありませんでした。」

設備工事のスケジュールが非常に厳しかったため、柔軟性が特に重要だったと彼は付け加えます。「会場にはリフトが1基しかないため、設備のあらゆる面をそれに合わせてスケジュールを立てる必要がありました。Aシリーズのリギングは使いやすく、設置作業を迅速かつ効率的に行うことができました。」

ホワイト一色の天井の美観を損ねないことも成功のための不可欠な要素でした。天井の色にできるだけマッチしたPAシステムを要望されたため、インテグレーターはL-AcousticsにホワイトのA15ボックスを依頼しました。「カスタムカラーのエンクロージャーを製作するには、通常よりも時間が必要です。」とディロン氏は指摘します。「そのためにスケジュールを組みましたが、パンデミックがすべての納品予定に影響を与えたにも関わらず、L-Acousticsはスケジュール通りに納品してくれました。」

美的な配慮は学校にとって特に重要でした。WSUの設計・建設サービスプロジェクトマネージャーであるマット・タランティーヌ(Matt Tarantine)氏は、新しいPAシステムは単に素晴らしい音だけでなく、それ以上のものをもたらす必要があったと言います。「新しいサウンドシステムは、この新しいアリーナが最先端のサウンドを提供する最先端の会場であることを示すものにしたいと思いました。しかし、他のインフラから目立ってはいけませんでした。」 言い換えれば、サウンドと同様に見た目も良く、しかし目立つことなく、ウェイン州立大学が最先端のサウンドシステムに投資していることを人々に示すという、かなり微妙なラインを歩まなければならなかったのです。L-AcousticsのAシリーズは、まさにそれを可能にしています。

「特に低域は、必要に応じてアリーナの天井を打ち壊すほどのパワーを提供できます。」と、設置期間中、建物の様々な場所で試聴し、どこに行っても音がなくならないことに注目したタランティーヌ氏は言います。「しかし、視覚的にはとてもうまく調和しています。存在感を示していると言えるでしょう。」

ディロン氏は、L-Acousticsシステムの他の重要な利点を挙げています。Soundvisionの3DモデリングファイルをLA Network Managerに素早く取り込み、キャリブレーション前にシステム全体を設定するのに使用しました。L-Acousticsは、Q-SYSのエコシステムをサポートするために、アンプリファイド・コントローラー用のQ-SYSプラグインを提供し、完全な制御、監視、診断、設定の呼び出しをQ-SYS内から直接行えるようにしています。これにより、ユーザー・エクスペリエンスが劇的に向上し、単一のソフトウェア プラットフォームに制御と監視を統合することができます。

「ファイルをCoreにドロップするだけで、シームレスに統合されました。」と、Ametekのリードプログラマー、タイラー・スミス(Tyler Smith)氏がその実現に役立ったと語ります。「QSCのタッチパネルでは、どのスピーカーやアンプがどうなっているかを確認でき、スコアラー席から数分で必要な変更を加えることができます。これほど良い音で、これほどフレキシブルなPAシステムを手に入れることができたなんて、とても素晴らしいことです。」

11月5日、ウェインステート・ウォリアーズは、ミシガン・ウルヴァリンズとの試合で、大学の新しいバスケットボールアリーナを正式にオープンしました。

2500万ドルをかけて建設された3000席の新しい会場は、NBAデトロイト・ピストンズのGリーグフランチャイズ「モーターシティ・クルーズ」の本拠地でもあります。

Idibriは、新アリーナにL-Acoustics A Seriesスピーカーシステムを指定し、SoundComが設置を行いました。

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