西安シルクロード国際文化芸術センターはL-Acoustics Kara IIを導入
Rightway Audio Consultantsは、最新のワールドクラスの要求に応えるため、パワフルなKara IIを納入しました。
2022年9月
有名なシルクロードの起点である中国中央部の西安市には、ユネスコの世界遺産が2つあり、中国で最も権威のある大学もいくつか存在します。最近オープンした西安シルクロード国際文化芸術センターは、中国と「一帯一路」貿易ルートに参加する149カ国との文学・芸術作品の文化交流・展示センターとして構想されたものです。15万平方メートルの敷地に、劇場、多目的ホール、アートギャラリーで構成された複合施設です。
広大な敷地の中には、中国の文化芸術を展示し、世界各国の芸術文化公演を開催するための最も包括的で近代的な技術設備が備わっています。1,500人収容の西安チャンバ・ポリシアターと小規模の多目的ホールは、複合施設内の公演専用施設で、L-Acousticsのオーディオシステムを導入しています。
「ポリシアターが目指したのは、中国で最もモダンなシステム構成です。西安チャンバ・ポリシアターの舞台技術責任者であるジン・ルイドン氏は、「『新しいシルクロード』に沿った文化センターとして、世界各国からの大規模な公演の要求に応えるために、技術面でトップレベルに達する必要がありました。」と説明します。
西安チャンバ・ポリシアターは、中国建築西北設計研究院の主任建築家であるジャオ・ユエンチャオ(趙元超)氏の設計で、コンサート、演劇、ミュージカル、京劇などの公演を行うための大型劇場です。L-Acoustics公認プロバイダーであるRightway Audio Consultants(RAC)は、エレガントな外観のホールで最適なサウンドカバレッジを確保するため、L-Acoustics Kara II x 10台によるL-C-Rアレイ構成のメインシステムの設計と設置を行いました。LRメインアレイの下、ステージ左右に配置された4台のSB18サブウーハーによる2スタックが低域を補強し、ステージ前面左右には2台のL-Acoustics X12がアウトフィルを提供しています。さらにX12は固定式と移動式があり、ステージモニターとして使用されています。5台の5XTコアキシャル・エンクロージャーはステージ・リップフィルに使用されています。馬蹄形の客席を囲むように、3台のX8が劇場の各フロアにサラウンドフィルとして配置されています。
小規模な多目的ホールでは、メインシステムはL-AcousticsのARCS Focus x 4台によるLRハングで構成されています。ローエンドは、各アレイの下にグランドスタックされた2台のSB18サブウーハーで供給されています。ここでも片側1台のX8がフロントフィルとして、X12ボックスがステージモニターとして使用されています。両ホールのシステムは、LA4Xアンプリファイド・コントローラーでドライブされ、ミキシングコンソールは劇場と多機能ホールで、それぞれDiGiCo SD5とS21が使用されています。
最近、宋代の絵画展のオープニングナイトで、西安チャンバ・ポリシアターは、中国フィルハーモニー管弦楽団の交響詩『千里江山』の初演で満席となりました。2022年北京冬季オリンピックの開会式の音響監督を務めた作曲家チャオ・リンが手がけた音楽作品は、西安シルクロード国際文化芸術センターが目指す世界クラスの作品やパフォーマンスの先例となる、最高品質の音質で上演されました。
「壮大な劇場でオーケストラの音楽を楽しみながら、宋代の美しい絵画を見上げ、『千里江山』を演奏するのは、見事な没入感でした。」とジン・ルイドン氏は賞賛します。
「私たちは、活気と進歩のある新しいシルクロードにあるこのセンターで、最高の中国文化を世界に発信していきます。」と締めくくりました。