ZZ Top、L-Acousticsと結成50周年ツアーを開始
LD Systemsは、Soundvisionの新しいオート ソルバー ツールを使用してK1リグを迅速かつ効率的に配置します
2019年7月
2004年にロックの殿堂入を果たしたZZ Topは、結成からビリー・ギボンズ、ダスティ・ヒル、フランク・ビアードの3人のまま活動を続けています。10月中旬まで開催されるワールド ツアーで50周年を迎えています。ツアーは、1969年にバンドがつつましくデビューしたテキサスのファンへの感謝として、テキサス州で3回連続したショーで始まりました。すべてのショーは、ヒューストンに本社を置LD Systemsによって供給されたL-Acoustics Kシリーズ ロング スロー スピーカーシステムが使用されました。
Bad Companyと共演し、オープニングアクトのCheap Trickと合流したZZ Topは、ヨーロッパ公演を行う前の5月に、ダラスのDos Equis Pavilion、ヒューストンのCynthia Woods Mitchell Pavilion、Austin360 Amphitheatreの満席の会場で演奏しました。
このショーのシステムデザインを作成したLD Systemsオーディオ クルーのチーフ兼システムエンジニア、Julian Gates氏は、Soundvisionの新しいオート ソルバー ツールを高く評価しており、貴重な経験となったと説明します。「Soundvisionが、AutosplayとAutofilterを使用して最終的なシステム構成をほぼ自動的に設定できることに驚きました。「最初のチューニングが終わって、会場を歩いてみましたが、会場全体にわたって得られた高い一貫性に感銘を受けました。それが信じられないほど最終的と思われるセットアップに近かったのです。」
テキサスで野外ショーをこなしたことのある人なら誰でも、この地域の温度と湿度は数分以内に劇的に変化することがあることを知っています。「ありがたいことに、P1プロセッサとLA Network Managerの新しいAutoclimate機能を使用して、天候に変化があっても、一貫したサウンドのPAが得られました」と加えて述べます。「本当に命の恩人と思えるくらいでした。L-Acousticsは昔から素晴らしい製品をずっと提供してきたのですが、P1とオート ソルバーの組み合わせはK1をまったく新しいレベルに引き上げています。」
Gates氏はまた、Jane’s Addiction、AFI、The Mars Volta、311などをミックスしたことがある、才能あるFOHエンジニア、Jamie “J-Mo” Rephann氏の素晴らしい仕事をもほめています。「ZZ Topは、数年前にRodeoHoustonのシステム以外、K1を経験したのは1回限りのショーがほとんどで、これまでL-Acousticsシステムをツアーで使用したことがなかったのですが、あの時J-Moのミックスが本当に素敵で、彼らはシステムから得られたサウンドを本当に気に入りました。」
Rephann氏は、「それらのショーのミックスは、素晴らしい経験になりました。2000年にV-DOSCを初めて使用し、気に入っているので、ステージでK1/K2を見かけると、とても嬉しいです。新しいソフトウェアで得られるカバレッジも、Autoclimate機能も、素晴らしいです。K1 / K2はいつもきれいに聴こえますから、毎日最高の気分でミックスするでしょう。特にJulianさんがシステムエンジニアになってくれたおかげで、リグのチューニングで完璧な仕事をしてくれ、私は結果に大満足でした。」と同意を表します。
ダラスとオースティンで開催されたショーのセットアップは、片側 12台のK1エンクロージャの下に4台のK2によるメインアレイと、アウトフィルとしてフライングされた8台のK2で構成されました。4台のエンクロージャで 6つのグループにエンドスタックされた24台のSB28サブウーハーはローエンドを提供しました。一方、2台のKaraによるスタックはフロントフィルとしてサブウーハーとステージの上に6ヵ所 配置されました。ヒューストンのショーでは、会場のレイアウトに合わせて、少し小さいメインアレイにしました。舞台袖の上に片側あたりエンドスタックされた10台のSB28がローエンドを補強しました。
全てのショーのモニターシステムは、14台の115XT HiQウェッジ、各側に2台のSB28の上に置かれた、2台のARCS IIのサイドフィルと、2台のSB18によるドラムサブで構成されていました。システム全体はLA8とLA4Xのアンプコントローラの組み合わせでドライブされました。また、メインシステムはFOHから2台の新しいL-Acoustics P1プロセッサにて管理と処理を行いました。
Gates氏は、ショーを成功に導いたLD SystemsのRich Davis氏 (Monitor / PA Tech)、Mark Thompson氏 (Lead Stage Patch / PA Tech)、およびBryan Woodall氏 (Stage Patch / PA Tech) を高く評価します。
「ショーの後 J-Moから、私のチューニングのおかげで、彼は最高の経験ができたという誉めてもらえるメッセージが届きました」とGates氏は語ります。「しかし、その功績の一部はL-Acousticsにもあります。L-Acousticsの優れたシステムのおかげで、私のような技術者は、それを設定し調整することがこれまで以上に簡単になったからです。また、L-Acousticsが提供する明瞭度とパワーにより、会場のどこにいようと、常に最高の席に座っているように感じます。私はこのブランドの大ファンです。どのアーティストにとっても、L-Acoustics機材はプラスにしかならないと思っています。」