2024.10.08
すみだトリフォニーホールがL-Acoustics KARA IIを導入し、自由度の高い企画が可能に。
パワードスピーカーのメリットを単体アンプで・・・
LA4Xは、環境に配慮した(省エネルギー)高効率電源モジュールを搭載する4入力 4出力構成のアンプリファイドコントローラーです。LA4Xは個別のパワーアンプを用いたシステムの汎用性を保ちながら、セルフパワードスピーカーシステムのメリットをL-Acousticsのスピーカーにもたらします。L-Acousticsシステムは以下に示す3つの接続モードでオペレートできます。:
フルアクティブ
高水準な結果を求められるプロジェクトにおいて、最高のパフォーマンスと最大のヘッドルームを得るためにLA4XはK2までのモデルをアクティブドライブできます。トランスデューサ―セクションごとに個別のアンプチャンネルを割り当て、スピーカーエンクロージャーごとに独立したDSP処理を施すアプローチにより、入力:プロセッシング:エンクロージャーを1:1:1で構成する「最大の自由度」をシステムにあたえます。
コンベンショナル
スピーカーエンクロージャー数に対するアンプ台数をコスト面で最適化する必要に迫られるケースにおいて、LA4Xは4入力のメリットを活かしながら従来のアンプリファイドコントローラーのように4つのアンプチャンネルに対してパッシブスピーカーエンクロージャーをパラレル接続できます。
環境に配慮した(省エネルギー)電源部
LA4Xはユニバーサルスイッチモードパワーサプライを搭載した「環境配慮(省エネルギー)タイプ」のアンプリファイドコントローラーです。SMPS(スイッチモードパワーサプライ)には不安定な電源環境に対する高い適応能力と、利用可能な電力のほぼ100%を活用しアンプの効率を最大化する力率改回路(PFC)を備えています。このPFCにより従来のアンプが16Aの電流を用いて出力していた電力と同等の電力を10Aの電流から取り出すことができます。これは電源周りの必要条件(ケーブルの太さ・電源装置など)についての実質的な削減を意味します。LA4XはクラスD増幅回路により熱損失を最小限に抑えて高効率化を実現しながら、4 x 1000W RMS(8Ω・4Ω)を業界トップクラスのホールド時間で出力します。8Ω負荷に対する本当の意味での高いRMS定格出力に加えて、高いエネルギー供給能力(出力パワー x ホールド時間)は、とりわけ低域用スピーカーシステムにおいて最高のパフォーマンスを得られます。
入出力とDSP
LA4Xの入力セクションはアナログまたはデジタルの音声信号に対応しています。4チャンネルのアナログ入力セクションはフロントエンドにカスケード接続した24ビットA/Dコンバーターを備え、革新的とも言える130dBのダイナミックレンジを確保しています。またAES/EBUデジタル入力セクションは44.1kHzから192kHzに対応可能なサンプリングレートコンバーターを備えており、さらにこれらの入力セクションはフォールバック機能によりリダンダントを構築できます。内部DSPエンジンは96kHzのサンプリングレートで動作し、独自のアルゴリズムによる32ビット浮動小数点処理を行います。IIRとFIRのフィルターを組み合わせた工学的なアプローチにより「ナチュラルで色付けの無いリアルな聴こえ方」を実現する、完全にリニアな位相曲線と旧来のものから大幅に改善したインパルスレスポンスを生み出します。チャンネルごとに8つのIIRおよび3つのFIRフィルター・空気吸収補正フィルター・アレーモーフィングツール・1000msディレイを備えているため、アンプリファイドコントローラーはアウトボードのプロセッサーを用いずに、ルームチューニングの領域までカバーするEQステーションとして機能します。保護システムであるL-DRIVEは信号レベルをリアルタイムとRMSの二重に分析しています。トランスデューサ―が過振幅またはボイスコイルの高温化による非直線動作領域に達すると、L-DRIVEはコンポーネントの破損を防ぐために最大のダイナミックレンジを維持しながら高機能なパワーレギュレータ―として作用します。
ユーザー・インターフェース
フロントパネルのユーザーインターフェイスを使えば、4イン4アウトフロントパネルのユーザーインターフェイスは4入力4出力の設定変更に素早くアクセスできます。ユーザーメニューへはロータリーエンコーダーから瞬時にアクセスできますし、システムパラメーターはリアルタイムで2×24文字のLCD画面に表示されます。ルーティング・ミュート・ゲイン・プリセットの選択に加え、ディレイ・極性の設定をアクセス可能なコマンドとして配しています。また、メニューページのナビゲーションは素早く直感的に操作できます。ユーザーは標準のオンボードプリセットライブラリーの他に、標準プリセットから作成した独自の設定を10個のユーザー領域に保存できます。
動作条件 | |||||
温度 | 室温 0℃から50℃ | ||||
アンプリフィケーションとパワーサプライ | |||||
アンプクラス | クラスD | ||||
出力パワー EIA (1% THD、1 kHz、全てのチャンネルを駆動) |
4 x 1000 W RMS ( 8 Ω) | ||||
4 x 1000 W RMS ( 4 Ω) | |||||
パワーサプライモデル | 力率改善回路(PFC)搭載、ユニバーサルスイッチモードパワーサプライ(SMPS) | ||||
力率 | > 0.9 (4 Ω フルパワー) | ||||
動作電圧 | 100V ±10%、50-60 Hz | ||||
定格電流要件 | 20 A | ||||
オーディオ仕様 | |||||
周波数特性 20 Hz – 20 kHz | ± 0.25 dB (8 Ω出力時) | ||||
ディストーション THD + N(20 Hz – 10 kHz) | < 0.05% (8Ω 定格出力から-11dBにて) | ||||
ノイズレベル(20 Hz – 20 kHz、8 Ω、Aウェイト) | – 71 dBV | ||||
チャンネルセパレーション (1 kHz , 8 Ω) | > 80 dB | ||||
レイテンシー(アナログとデジタル入力どちらも) |
標準動作モード:3.84 ms | ||||
低レインテンシー動作モード:0.76 ms | |||||
DSP |
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デジタルシグナルプロセッサ(DSP) | 2 x SHARC 32-bit 浮動小数点 96 kHzサンプリングレート | ||||
入出力ルーティング | フレキシブル 4 x 4 ルーティングマトリクス | ||||
出力チャンネルごと |
8 x IIR 3 x FIRフィルター 内蔵EQステーション | ||||
アレーモーフィング(LFコンター・ズームファクター) | |||||
空気吸音補正フィルター | |||||
スピーカー位相リニアライゼーションとインパルスレスポンス向上用内部IIR・FIR EQアルゴリズム | |||||
L-DRIVE保護(振幅・温度・過電圧) | |||||
保護回路 | |||||
主電源とパワーサプライ | 過電圧と減電圧 / 温度過昇 / 過電流(突入電流保護) | ||||
パワー出力 | 過電流 / 短絡 / 温度過昇 | ||||
冷却 | 温度制御付き冷却ファン | ||||
入力 |
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アナログ:パッシブリンクコネクター付き 4 x バランスアナログ入力 |
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A/D変換 | 4 x カスケード接続 24-bit アナログ/デジタルコンバーター(ダイナミックレンジ130 dB) | ||||
入力インピーダンス | 22 kΩ(バランス) | ||||
最大入力レベル | 22 dBu(バランス THD 1%) | ||||
デジタル:フェイルセーフリレーと電子バッファーリンク付き 2 x AES/EBU入力(4チャンネル) |
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規格 | AES/EBU (AES3) | ||||
サンプリング周波数(Fs) | 44.1, 48, 64, 88.2, 96, 128, 176.4 ,192 kHz) | ||||
ワード長 | 16, 18, 20 か 24 ビット | ||||
同期 | 入力信号を内部クロックの96 kHzに再サンプリング | ||||
サンプリング周波数 | 96 kHz(SRCリファレンスはアンプリファイドコントローラー内部クロック) | ||||
ダイナミックレンジ | 140 dB | ||||
ディストーション(THD+N) | < -120 dBfs | ||||
バンドパスリップル | ± 0.05 dB (20 Hz – 40 kHz, 96 kHz) | ||||
フォールバックモード | ABからCD:デジタルからアナログへ / デジタルからデジタルへ | ||||
切り替え条件 | クロック未検出・ロック消失・CRCエラー・バイポーラーエンコーディングエラー・データースリップ | ||||
定遅延 | 入力Fsによる影響を受けない | ||||
定レベル | AES/EBUユーザー設定による・入力Fsによる影響を受けない | ||||
入力ゲイン | 12 dB から + 12 dB 0.1 dBステップ | ||||
AVB インプット | |||||
ストリームキャパシティ | 1 x クラスAストリーム | ||||
レイテンシー | 2 ms(代表値・トーカーに依存) IEC 61883-6 AM824規格 48 kHzまたは96 kHz | ||||
A/D変チャンネルカウント換 | 4チャンネル(最大16チャンネルで構成される1ストリームから) | ||||
クロック | AVB入力ストリームに同期(ストリームが48 kHzの場合は98 kHzにアップサンプリング) | ||||
リモートコントロールとモニタリング |
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ネットワーク接続 | ギガビットイーザーネット・デュアルポート、 Avnu 認定ブリッジとして最大 32 ストリームの転送 | ||||
L-Acousticsリモートコントロールソフトウェア | LA Network Manager | ||||
サードパーティーマネージメントソリューション | Q-SYS® / Crestron® / Control4® / Savant®/ SNMP / Extron® | ||||
フィジカル データー |
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高さ | 2U | ||||
重量 | 11.3 kg | ||||
保護等級 |
IP3x |