DP48によるパーソナル・モニタリング
Midas HUB4 PROはステージラックのマルチツールであり、様々なアプリケーションにアナログ/デジタル出力を提供します。HUB4 PROは最大4台のDP48パーソナル・モニター・ミキサーにPoE (Power over Ethernet)を供給し、48チャンネルの24-bit/48 kHzオーディオ、または2×24チャンネル96 kHzオーディオを供給できます。HUB4 PROは、48チャンネルのアップストリーム・オーディオを収集し、AES50-B (THRU) ポートに接続されたステージ・ボックス、またはポート1-4それぞれからの8つのリターン・チャンネルから、このオーディオをFOHコンソールに転送します。

大規模セットアップのためのカスケードハブ
大規模なモニタリング・セットアップの課題に対処するため、HUB4 PROは簡単にデイジーチェーン接続することができ、オーケストラなどの用途までDP48ポートを利用可能にすることができます。 一方、HUB4 PROは、同じAES50リンク経由でミキシング・コンソールに追加のI/Oを接続したい場合にも対応できます。このAES50コンソール・リンクを構築するために、Midas DL16やDL32のようなデジタル・ステージ・ボックスをHUB4のAES50 (THRU) ポートに接続することができます。コンソールはダウンストリームのシグナルをそれぞれのステージ・アウトプットに送ると同時に、HUB4 PRO経由でステージ・インプットからアップストリームの48チャンネルを受信することができます。

IEMトランスミッターのアナログ出力
HUB4 PRO は 16 個のバランス ラインレベル出力を備えており、接続された DP48 ミキサーからの 8 つのステレオミックスをサイドラックに接続できます。 そのため、パーソナル・ミキサーから送信機まで追加ラインを配線する必要がなく、セットアップ時間と信頼性が大幅に削減されます。 また、これらのアナログ出力は、トークバックやサイドフィル出力など、FOHコンソールから直接信号を受信するステージ上の予備出力としても使用できます。

Midas M32シリーズコンソールからのサポート
HUB4 PROは、M32 FOHコンソールからDP48パーソナル・ミキサーへのコントロール・メッセージや、DP48ユニット間のリモート・コントロール・メッセージを伝送することができます。 Midas DP48パーソナル・モニター・ミキサーは他のDP48ユニットのリモート・コントロールに対応しており、M32ミキシング・コンソールからコントロール情報を受信することもできます。このM32のコントロール情報には、チャンネルのアサイン、名前、カラーなどが含まれ、AES50経由で送信されるため、パーソナル・ミキサーの設定を簡単に行うことができます。HUB4 PROは、FOHコンソールからパーソナル・ミキサーへ、またパーソナル・ミキサー間でコントロール・メッセージを伝えることができます。このコントロール・メッセージ・システムは、DP48ユニットがポート1-4またはデイジーチェーン接続されたハブのポートに接続されている場合に機能します。

Midas DL8 PoE (Power over Ethernet)対応ステージ・ボックス
HUB4 PROはMidasの新しいステージ・ボックスDL8と簡単に接続できます。DL8ステージ・ボックスは、シンプルなCAT5e STPケーブルだけで、HUB4 PROのポート1-4のいずれかに接続できます。HUB4 PROからのこのケーブル接続は、PoEサポート（ポートあたりIEEE802.3at）を介して最大4台のステージ・ボックスに直接電力を供給することができ、ステージ上のアナログラインをより短くすることができます。