LA Network Manager
LA Network Manager
商品概要
コントロール&モニタリングソフト
- リアルタイムコントロールとモニタリング
- 優れたGUI
- ユニットの自動検出とユニットマッチング
- 高度なシステムチューニングと管理を容易に行えるマルチ・グループ・アサイン
- 問題点をログレポートで表示
- Array Morphingにより音のバランスを調整
- Array MorphingとEQによるゲインのシステム・リソースを表示
- インタラクティブなチュートリアル
- フリーソフト
- 対応OS:Windows/Apple
LA Network Managerについて
LA Network Manager は、L-Acoustics L-NETイーサネットネットワーク上のアンプリファイドコントローラーを最大253台まで、モニター・コントロールする、WindowsとMAC OS X 向けに最適化したソフトウェアです。
「使いやすさから」のアプローチ
LA Network Managerは、ライブサンドエンジニアの「実際の仕事の流れ」に合わせた専用ページで組み立てられています。「セットアップ・チューニング・ライブ」それぞれの専用ページは、直感的で素早い操作を可能にする専用ツールセットを準備しており、同時に色による識別と無駄の無いデザインにより「本当の使いやすさ」を最大限に引き出しています。
セットアップ
セットアップページでは、ユニットとグループオブジェクトを組み合わせてシステムを作ります。ユニットやグループオブジェクトは、ワークスペースと呼ばれる画面上に実際の機器レイアウトを再現した形式で自由に配置できます。ユニットの種類・IPアドレス・プリセット・入力モード・ルーティングは、個々のユニットに対してだけではなく、まとめて複数のユニットに対しても設定できます。また、ソフトウェアのコピー/ペースト機能により、L/Rステレオ構成のような対称的なシステムをごく短時間で作ることができます。これらセットアップページの操作は「オフライン(バーチャルユニットを用いる)」と「オンライン(ネットワーク上に認識しているユニットを用いる)」のどちらの状況でも作業できます。
新たに採用したネットワークエンジンは、バーチャルシステムと実際のシステムを簡単にマッチさせる新機能「ユニットマッチャー」を含む、ユニットの自動検出機能を搭載しています。自動検出機能はサードパーティーデバイスのIPアドレスをも表示するので、IPアドレスの競合が発生しても短時間で解決できます。さらに「カスタムプリセットビルダー」や「プリセットバンクビルダー」などの「準備のための専用ツール」を用意しており、「音を出すまでの作業時間」を大幅に短縮します。
チューニング
チューニングページでは、個々のアンプリファイドコントローラーのDSP機能として搭載されている、ゲイン・ディレイ・極性・アレイモーフィング・EQにアクセスできます。ユニットまたはグループオブジェクトの単位でのミュートがクイックアクセスから可能であり、これを用いて「欲しいものだけが鳴る状態」を短時間で作り、簡単にシステムをブロックごとにチューニングできます。この他のパラメーターは「ユニットコントロールパネル」や「グループコントロールパネル」のタブ内に配置されています。これらのパネルはアクセスするとワークスペース下部に表示されつづけ、ワークスペース上部にはテーマスライダーで選んでいるパラメーターをユニット単位で表示します。これは「出力レベルやヘッドルームをモニターしながらゲインを調整する」というような作業ができることを意味します。また重要なこととして、LA Network Managerはユニットを複数のグループにアサインできる「マルチグループ機能」を搭載しており、システムチューニングの調整ポイントをロジカルに複数設けられます。このマルチグループ機能により、システムをブロックごとにミュートすることはもちろん、FIRフィルターを用いたラインソースアレイの調整も「ひとつの操作」としてスムーズに作業できます。
ライブ
ライブページは動作中のシステムのモニター専用ページです。LA Network Manager は各ユニットの直近4分間の「RMSアンプ出力レベル」と「スピーカーに対するサーマルリミッターの動作状況」を保持します。また、各ユニットの温度を一画面上に表示する機能もあります。さらに、総合的に動作するメッセージセンターは、システム内で発生する全てのイベントを「重要度(情報・マイナー・メジャー・クリティカル)」と「カテゴリー(ネットワーク・電源・入力・出力)」でシンプルに分類し、ユーザーにレポートすると同時に、「タイムスタンプ付の重要な操作(ページの切替え・ファイルの読み込み、保存など)」と合わせて、自動的にXML形式のログファイルを生成します。(XMLファイルは一般的な表計算ソフトで取り込み、解析することができます。)
ライブページでは、本番に影響を与える操作を行うと、確認を求めるウィンドウがポップアップしミスオペレーションを防ぎます。また「ショーモード」を選択することにより、セットアップページ・チューニングページでも同様の操作環境を得られます。
特徴
設定する
直感的なユーザーインターフェース
LA Network Managerは、最大253台のL-Acousticsデバイスのコントロールとモニターを提供します。セットアップ、チューニング、ライブの3つのページをナビゲートし、ライブサウンドエンジニアのワークフローの各フェーズに適したツールを見つけることができます。色分けと合理的なデザインにより、分かりやすさと使いやすさを最大限に高めています。
ユニットの迅速なセットアップ
アンプリファイドコントローラーとプロセッサーユニット、ユニットグループ、測定ロケーションを想定してサウンドシステムを構成します。素早く調整を行うために、複数のユニットを選択してユニットをコピー&ペーストして左右対称のシステムにすることも可能です。フィールド上の位置を反映したワークスペースにユニットを配置します。
ネットワーク構成
すべてのユニットを数秒で検出、識別、構成します。競合を解決するユニットマッチャーツールを使用して仮想システムを物理システムに一致させます。AVBネットワークを構成し、ネットワークプログラミングを行うことなくすべてのユニットを接続します。
ギグを準備する
オフラインのシステム設計
オフィスですべての作業を準備し、現場で最も効率的に作業できるようにします。ユニット、ユニットグループ、ロケーショングループは、会場に入る前に完全に設定することができます。会場に入ったら、LA Network ManagerとL-Acousticsの機器を同じネットワークで接続すれば、LA Network Managerのパラメーターはすべてのアンプリファイドコントローラーとプロセッサーに自動的に転送されます。
システムチューニングの準備
アンプリファイドコントローラーのチャンネルをグループ化して、ミュート、ゲイン、ディレイ、ポラリティ、EQにすばやくアクセスします。スピーカーまたはスピーカーのセットごとに測定ロケーションを整理し、システムチューニング時間を短縮します。
システムチェック
ロードチェッカーツールを使って、接続されたエンクロージャーと選択されたプリセットとのミスマッチを素早く特定し、出力ごとに接続されたスピーカーの台数を知ることができます。システムの測定とチューニングを行う前に、ケーブルのセットアップを確実に行うための迅速でシンプルなプロセスです。
ギグを改善する
高度なシステムチューニング
M1はP1と連携して、データ取得からシステム調整までの合理化されたキャリブレーションプロセスを提供します。キャリブレーションするソースを計画し、順番に記録し、データを保存します。これ以降測定用のノイズを出すことはありません。仮想的にシステムのイコライジングとアライメントを行い、準備ができたらアンプリファイドコントローラーと同期させます。
EQステーション
ゲイン、ディレイ、ポラリティ、EQ処理リソース、マトリックスミキサー、バスパラメーターにアクセスし、システムの各サブセットを迅速かつ容易にチューニングすることができます。テーマビュースライダーを使用して、ワークスペースに必要なパラメーターを表示します。例えば、出力レベルやヘッドルームを見ながら、ゲインを設定することができます。
最適化ツール
IIRおよびFIRフィルターを使って、システムを最適化し、最高のパフォーマンスを実現します。また、独自のArray Morphingツールは、ラインソースの音響特性をプログラム素材のニーズに合わせて調整するためのシンプルかつ効率的なツールです。
ギグを監視する
RTA
リアルタイムアナライザー(RTA)モジュールは、スナップショットオプションを使用して、複数のシステムレスポンスをdB SPL、アンウェイト(Z)、AまたはCウェイトで同時に表示します。また、プリアンプのゲイン変化を自動的に補正するスマートマイクキャリブレーションにより、絶対的なSPL値を表示します。
オートクライメート(Autoclimate)
温度や湿度が変化した場合、オートクライメートでは、空気補正フィルターを用いて全体的に変化させるフェーダーを1つだけ用意します。オートクライメートは、マニュアル入力またはP1で測定された新しい条件にシステムの応答を適合させるために必要な変化量を正確に計算します。さらに、オートクライメートでは、グローバルフェーダーが表示されるので、元の応答を復元するために必要な変更量を正確に把握することができます。
ビューメーター
出力レベルやリミッターの動作を過去4分間に渡って記録し、表示します。各ユニットの温度はリモートで、一目で確認することができます。メッセージセンターは、発生したすべてのイベントをタイムスタンプ付きのアクションで報告し、XMLログファイルをコンピューターに保存します。
付加価値
Soundvisionから始める
SoundvisionプロジェクトデータをLA Network Managerにインポートします。サウンドデザインとアレイゾーニングパラメータに基づいて、論理的なグループが作成されます。ゲイン、ディレイ、トーンバランスのパラメーターはこれらのグループに転送され、完全に利用可能になります。
ログ
メッセージセンターは、発生したすべてのイベントをタイムスタンプ付きのアクションで報告し、コンピューターにXMLログファイルを保存します。
パスワードによる保護
LA Network Managerを使用して、アンプリファイドコントローラーの設定をパスワードとPINコードで保護します。固定設備アプリケーションにおいて特定のアクセス権を許可するために、3つのユーザーレベルがあらかじめ定義されています。
更新履歴
L-Acoustics機器を継続して安全かつ最適に運用するために、常に最新の LA NWMをお使いください。
LA Network Manager 3.8.0
全般
- LA7.16i アンプリファイドコントローラーがAES67 に対応しました。詳細はダウンロードパッケージ内のUsing L-Acoustics with AES67 and Q-SYS practical guide を参照してください。
- Synchronize Zoning Groups を実行すると、Soundvision プロジェクトに合わせてL2/L2D レイアウトのユニットのプリセットが自動更新されるようになりました。詳細は組み込みヘルプを参照してください。
Drive system firmware 2.13.3
- LS10:Web インターフェイスから未使用のイーサネットポートを無効にできるようにしました。
システムのすべてのLA2Xi、LA4、LA4X、LA7.16i、LA7.16、LA8、LA12X、P1、LS10 は、常に同じバージョンのファームウェアで動作させる必要があります。詳細手順は、ダウンロードパッケージに含まれるLA2Xi、LA4X、LA7.16i、LA7.16、LA12X、P1、LS10 のオーナーズマニュアルを参照してください。
Preset library とEnclosure library 7.11
- [X8i_MO]と[X6i_MO]プリセットを更新しました。
- L2/L2D、X8i、X6i エンクロージャーのLoad Checker とEnclosure Check パラメーターを更新しました。
- [SYVA SUB SYVA]プリセットを追加しました。
詳細はダウンロードパッケージに含まれるプリセットガイドを参照してください。
推奨コンピューター
動作環境
- システム:Windows 11、またはMac OS High Sierra(OS X 10.13)から Mac OS Monterey(12.1)まで。
- 画面解像度: 1024 x 768 以上
- メモリー: 1GB 以上
- プロセッサスピード : 1 GHz 以上
インストーラーに含まれるもの
Windows向けインストーラー:
- LA Network Manager
- Load Sensor Calibration Tool
- WinPcap (AVDECCコントローラーサポート用)
Mac OS向けインストーラー:
- LA Network Manager
- Load Sensor Calibration Tool
- AVDECC機能のためのLA NWMパーミッション
コピーライト
- Windows 11は、Microsoft Corporationの登録商標です。
- MacおよびmacOSは、Apple Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
- WinPcapはRiverbedの商標または登録商標です。