LC16Dは、MADIとAES/EBUなど従来のデジタルフォーマットをMilan-AVBネットワークで双方向にブリッジするマルチチャンネルコンバーターです。最大128のMilan-AVB入出力を同時にサポートするLC16Dは、チャンネルのダイナミック・マッピングと幅広い同期オプションを備え、使いやすいウェブ・インターフェースでリモート・コントロールが可能です。柔軟な電源オプションとシームレスなMilan-AVBネットワークオーディオ接続により、強固な冗長機能を標準装備するとともに、コンパクトで耐久性の高い1Uラックマウントシャーシに収められています。

MADIやAES/EBUなどのオーディオ・プロトコルは、プロフェッショナル・オーディオ業界で広く使用され続けています。LC16Dはこれらのフォーマットと、確実で冗長性のあるMilan-AVBネットワークとの間で、インターフェースとコンバーターとして機能します。最大16のAES/EBU入出力を接続でき、各入力ペアには非同期サンプル レート コンバーター（ASRC）が用意されているため、複数のクロック ドメインからのソースに対応できます。またASRCは必要に応じて無効にすることもできます。MADIは、ほとんどのデジタル ミキシング プラットフォームや再生機器で広くサポートされている高密度の接続を提供します。サンプリングレート96 kHzの場合、32の入出力チャンネルが利用可能で、48 kHzの場合、64の入出力がサポートされます。

LC16Dはプラグアンドプレイのデバイスとして設計されており、パッケージから取り出してすぐに、従来のすべてのデジタル入出力が1対1のチャンネルマッピングでMilan-AVBストリームに表示されます。必要なクロックリファレンスを選択するだけで、LC16Dはオーディオを送ることができます。この単純な変換機能だけでなく、チャンネルをダイナミックにマッピングする自由度も備えています。最大80の従来のデジタル入力ソースと80の出力先をMilan-AVBネットワークに接続できます。残りのMilan-AVBチャンネルは、128の出力から選択したAES/EBUとMADI入力チャンネルを組み合わせて使用することができ、カスタムMilan-AVBストリームを作成して複数のネットワーク配信先に効率よく配信することができます。また、ダイナミック・マッピング機能により、複数のストリームにまたがる多様なMilan-AVBソースをネットワークからMADIやAES/EBU出力にルーティングすることができ、さらなる柔軟性と汎用性をもたらします。

LC16Dでは、他にリモート・コントロール・ソフトウェアは不要で、包括的なウェブ インターフェースはシンプルで直感的に使用できます。ウェブブラウザとIP接続が可能なデバイスであれば、基本設定、チャンネルマッピング、GPIOのセットアップなど、LC16Dの制御、設定、管理が可能です。さらに、10個のオンボード ユーザー メモリがあり、コンフィギュレーションの保存とロードが可能です。これらはリモート・デバイスに保存することもでき、バックアップや複数のLC16D間で転送するためのコンフィギュレーション・ライブラリを構築することができます。

I/O

AES/EBU入出力には、AES59 annexCの8ピン規格に準拠したD-sub25ピンコネクター（DB25）を2つ備えています。MADI入出力とワードクロック入出力は標準的なBNCコネクターを使用します。LC16DはシームレスなMiranリダンダンシーを標準装備しています。非冗長ネットワーク モードを選択した場合、2つのMilan-AVBポートを使用してユニットをデイジーチェーン接続することができ、AVBスイッチを追加する必要性を減らします。

電源はVロック対応IECコネクターを採用しており、2つのetherCONTMポートはPoEに対応しているため、最大3段階のシームレスな電源冗長接続が可能です。4つの設定が可能なGPIO接続と12VDC出力は、10ピンのターミナル ブロック コネクターを介して使用できます。入力として設定すれば、設定リコールなどの動作のトリガーに使用でき、出力として設定すれば、デバイス内でユーザーが選択したさまざまな機能のステータスをレポートするのに使用できます。

ユーザーインターフェース