M 147 Tube は1950年代に有名になったNeumannチューブマイクロフォンのクラシックなサウンドを再現します。M 147 Tube は伝説の U 47 と同じラージダイヤフラムカプセルを使用したカーディオイドマイクロフォンですが、ノイズを最低に抑えるため革新的な真空管回路を採用しています。そのトランスレスの出力段により、魅力的な価格で素晴らしいパフォーマンスが可能となりました。

デジタルレコーディングとそれに伴う極めてクリーンな処理が普及したなかで、より「アナログ」なサウンドを再現したチューブマイクロフォンを求めるエンジニアは少なくありません。Neumann M 147 は21世紀のレコーディングチェーンのために特別に設計されたチューブマイクロフォンです。その音響設計は、優れたサウンド品質で1950年代スタジオレコーディングに革命を起こし、未だに世界中のトップスタジオで日々使用されている、伝説の U 47 を継承しています。M 147 のヘッドアンプは従来の真空管回路に、現代的なパンチを加味したビンテージサウンドのために用意された高度な出力段のソリッドステート技術が採用されています。

M 147 のヘッドグリルは単に視覚的に訴えるばかりではありません。象徴的な U 47 カプセルヘッドよりややコンパクトに設計され、伝説のサウンド作りに貢献しています。さらに重要なのは、他に類をみない温かみとプレゼンスを兼ね備えていることで有名な、傑作の K 47 ラージダイヤフラムコンデンサーカプセルとサウンドトランスデューサーを踏襲していることです。カプセル信号は、特別に選別したサブミニチュア真空管（トライオード）を使用した最上級の真空管回路で増幅されます。ビンテージマイクロフォンはその最終インピーダンス変換を大型で高価なトランスで行なうのに対し、M 147 は最新のトランスレスの高度な出力段を使用。これにより全長最大300mのマイクケーブルでも使用でき、制限されない低域応答を実現します。

卓越したプレゼンスが可能な独自のサウンド特性および際立つミッドレンジフォーカスにより、M 147 はボイスオーバーや映画の吹き替えなどのスピーチ用途だけではなく、男女を問わずボーカルにも最適です。さらに M 147 はどのようなソロ楽器でもスポットマイクロフォンとして優れた働きをします。他の多くのチューブマイクロフォンとは異なり、M 147 はセルフノイズが12 dB（A）と極めて低いため静かなソースにも使用できます。最大SPL値114 dBは低いように思われますが、歪みは134 dB SPLで5% THDとゆっくり上昇するため、M 147 は大きなソースでも十分に機能します。これは意図的に設計された動きです。M 147 はアナログレコーディング時代のように、ソフトなサチュレーションでラウドネスを上げたような感覚を作り出します。